台湾のプチトマト

さすがにコロナウイルスも流行となって、台湾旅行というのが難しくなって、今、台湾のプチトマトを思い出している。

日本にもいろんなトマトはあって、どれもおいしいものだからあんなに種類がふえているんだろうけれども、プチトマトなのに数えられる量しか入っていなくて、あの値段ということもあるし、酸味が苦手な私にとっては大ぶりのものは内部の酸味が強くて、総じてこれじゃない感がしていた。
しかし、台湾ではよく見られる小型で酸味が抑えられた甘目のトマトが見事にストライクなのだ。
それが、「玉女」と「聖女」というもの。

 
写真は全部「玉女」。聖女の写真が見つからなく……
写真に写っているピンクのビニール袋については「台湾のレジ袋」を見てね。

味は、アイコの特に小振りなもので若干酸味も味も薄いイメージだが、私もグルメじゃないので、詳しくは食べてもらった方がいいと思う。
90年代に聖女ができて、その後に玉女ができた。聖女は丸いが、玉女は細長い。
台湾が日本だったころに入った苗みたいで、最近のトレンドになっている某イチゴや某ブドウや某芋とは違う。

これらのプチトマトは、普通にスーパーの生鮮食品売り場にあるし、市場や屋台とかではもっと安く売られている。
有機とか生産者の質はあるのかもしれないが、味に大差はないと思うけど、思った以上に値段差があると思うから、買う前に相場を頭に入れた方がいいように思う。

私がスーパーの売り場で見たところでは、トマトの糖度は、玉女は9度、聖女は7度。
糖度から考えると玉女>聖女ということなんだけど、単に、台湾でよくありがちな2タイプのプチトマトと考えてもらうといいと思う。

漢字を見て、私は「玉」より「聖」の方がランクが上の気がするんだけど、
若くて無垢で外見がいい美人は玉女で、芸能人や歌手を褒める感じ、
ベルサイユのばらが海賊版で出たときは「玉女英豪」と言われていた。
若くて性格がよさそうなのは聖女で、ジャンヌダルクとかのヒロイン、女神のような存在、何か中身が伴っている感じだけど、
じゃあ、玉女と聖女はどっちが女性として好きなのかとか言われてしまうと、なかなか甲乙つけがたいみたい。