司馬庫斯のトピックを優先していたせいか、金門島のシリーズは御無沙汰になってしまったんだけど、
実質的に、きょうがこのブログのひとまずの最終回となるので、前回に引き続き、金門島の書き残していたことを書いておきたい。
金門島での観光については各種サイトを参考にできると思うけれども、
金門について、日本人が見る視点と台湾人が見る視点の大きな差というのは、
やっぱり「毋忘在莒」とか「莒光」という言葉に目が行くかかなと思う。
これらについては、「「毋忘在莒」モニュメントとミニチュア」「「毋忘在莒」を実践する「莒光」という言葉」とか過去のトピックで書いてきたけど、
昔の故事を引いた政治的な言葉で、要は、国力を上げて中国を奪還しようということ。
今日的にはどうかは別として、歴史的なまさに台湾の対中戦略が見える言葉でもある。
金門島の行きやすいところに莒光楼という建物があるけど、
台湾人ならば、金門島観光で「毋忘在莒」を見に行くということも選択肢に入れると思う。
太武山公墓の入り口を入って、左側の道から舗装された道を上ると徒歩で片道30分ぐらいで到達できる。
ハイキングという感じで行く場所だけど、時間があればチャレンジしてみてね。
見晴はいいけど、軍事エリアや、頂上に立つ球形のレーダー塔とかは撮っちゃだめだよ。
とげとげでさわると痛い「防御植物」は、いろんなところに植わっている。
ちなみに、以前「台湾の島の区分」で紹介したこともあったんだけど、
兵役の中で金門に行くというのは、かなり周りから同情されるということなので、
兵役で金門や馬祖などに行ったという台湾人に会ったら、そういう目線で彼らの経験を捉えてみることもできると思う。
島にセブンイレブンとかがあったりするんだけど、そういうのも、離島振興というだけでなく、
コンビニとともに生活してきた兵役の人にとっての、オアシスにはなるよね。
ちょっと前にドキュメンタリーが放映され、このブログにもアクセスが結構たくさんあったんだけど、
砲弾がたくさん飛んできたがゆえに、それを材料にして包丁をつくって特産品にしたというのは、
「金門包丁という特産品」でも書いたので、見てね。
あとは、各種順次施設に行くと中山室というのがあるんだけど、
以前、「中山室という娯楽部屋」というのもつくったので、見てみてね。
兵役をしたことがある人がいれば、中山室がどんなものなのかというのを説明してくれるかもしれない。
最後に、ブログのトピック構成上、金門島に軍事的なものばかりを強調して書いてきたけれども、
風水に興味があれば、集落が風水的に配置を工夫していること、鹿児島や沖縄などで見られる石敢當とかも見られるのもいい。
金門島に残る福建エリアの風俗は、対岸のバブリーな中国とかよりも残っているかもしれないけど、
目下、建て直されている多くの建物が、風水をどれだけ配慮しているのかはよくわからない。古いものがどんどんなくなっている気はする。
今現在、台湾が世界遺産を持つことは難しいのかもしれないけど、
もし、台湾の中で世界遺産となるべき場所を挙げよと言われれば、私は多分、ここを一番に挙げるだろうなと思う。
長い間、楽しくてためになる情報をありがとうございました。
ハッとする新鮮な視点で、いつもほかには無いトピックを読むことができました。
名残惜しい気持ちでいっぱいですが、またお二人が発信したくなる日をお待ちしています。
ゆっくり休んでください。
辛苦了!
(もちさんへ)
こんにちはszyuです。コメントありがとうございます。
ずっと読んでくださってありがたいです。
実は、トピックにその1があってその2以降がないとか、欠けているトピックもあるので、それを何とかしようというのはあるんですが、何分相当忙しいので、コメントや目次整備からぼちぼちって感じでやろうと思います。
そもそもこのブログが継続できたことが奇跡だったなと思います。忙しい中、テンパりながらひらめいたものでつくっていくというのも、ある種の訓練になった気はしましたが、結構しんどかったです。
相当な労力がかかっていた割には、このブログは人との出会いにつながらなかったなと思います。今後は、こういうのもつくったことがあったんだよということで、人との出会いにつなげたいなと思います。
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