梅花餐というコース料理

このブログは「梅と桜」というから、「梅花餐」というのを紹介するよ。
梅花餐の「梅花」というのは梅のことなんだけど、別に梅の料理が出てくるとかではないよ。
中華料理に梅干しを使う料理があってもおかしくないけど、梅という食材はそれほど一般的ではない。

梅花餐は、1982年に台湾省政府が推奨したものだよ。
当時の台湾の政府役人の宴会がぜいたく過ぎたので、
蒋経国が、宴席の食事をおかずは5種類、スープ1つと決めた。
中央にスープ、周りを5つのおかずで囲むと、あたかも梅のように見えるよね。
ちなみに、おかず自体にはこれがなければいけないとか、そういうものでもないみたい。

実は、梅花餐はこんな感じというのを紹介したいと思ったけど、
実際の中華料理というのは順番に出てくるわけで、
最初から梅花にするためには、一気に料理を出さないといけないか、あらかじめ並べておかないといけないよね。
食べ残しの状態のものをお見せするわけにいかないので、また載せられたら載せたいと思う。

梅花餐という政策自体は、5おかず、1スープの後にまた料理が出てきたりしたわけで、
結局、実際にはそんなにうまくいかなかったみたい。

梅花餐には、倹約を美徳とする意味合いが含まれるわけで、
昔は学校の道徳のテストとかで、梅花餐という答えを書かせる問題とかがあったみたい。
でも、今はそういう言い方は、若い人は知っているかどうかわからないよね。
そもそも、台湾人にとっても、円卓を囲んでみんなで食事というのはそう頻繁にはない。

とはいっても、倹約令をやっている中国は、こういうの品目数を絞る政策は参考にできるだろうし、
我々にしてみれば、中華料理の注文品数を知る参考にはなるだろうと思う。