どこにでもあって、ありふれ過ぎているから見過ごしそうなんだけど、
本当にどこでも目にするつけ合わせとして、キャベツのいため物がある。
バイキングとか、弁当のおかずとか、何皿か出てくるときには、
そこにはキャベツのいため物があっても全然おかしくないよ。
日本のものとほぼ同じようなあっさり目な味わいになっているから、
ちょっと中華料理に飽きたときはこればかりを食べてもいいし、
主菜が若干個性的なときでも、はし休めにできると思う。
台湾でキャベツは甘藍(gan1lan2)と言うけど、
会話などでは、高麗菜(gao1li4cai4)と呼ぶのが一般的かな
ただ、キャベツを高麗菜と呼んでも、台湾人は高麗に起源があるという意図でそう呼んでいるのではなさそう。
ちなみに、白菜はそのまま白菜(bai2cai4)と呼ぶよ。
台湾でキャベツ料理というと、上にあるような平々凡々ないため物と、
あとは包子、水煎包とかのあんになっているのがほとんどだよ。
キャベツが生野菜として供されることはまずないけど、
キャベツの千切りはトンカツのつけ合わせとして出てくる。
ただ、これは日本から入ってきた文化をそのまま引き継いでいるんだろうと思う。
あと、台湾の臭豆腐にはつけ合わせとして漬物が出てくるんだけど、
この漬物はキャベツでできているよ。
写真のものはちょっとアレンジされていてキムチっぽいけど、キャベツでできている。
台湾の臭豆腐によくありがちなつけ合わせの漬物は甘さがあるもので、辛くはない。
台湾市街でキャベツ畑を見ることはないけど、司馬庫斯シリーズで紹介した高地の集落にはキャベツがたくさん植わっていたので、それを紹介しておくね。
本文では紹介しなかったけど、台湾の秘境は神木だけではなく、山も空も美しく、
集落近くの美しい美しい段々畑のどこかにキャベツが植わっているわけで、
そのコンセプトだけで、ブランドキャベツにできるのになと思う。