以前、「台湾の徴兵制度」ということで書いたことではあるけど、
とりあえず、このブログはあと数カ月で終わりにすることにしているので、
前回と余りかぶらないように、今のところの動向を書いてみたい。
兵役年齢は18歳になった後、一番最初に来る1月1日から、
36歳になった年の一番最後に来る12月31日までとなっている。
学生である間は行政は通知しないので、実質的には大学や大学院まで進学すれば、その卒業後ということになるのだろうか。
兵役に行っていないと就職できないというか、兵役に行っていることが採用の条件になる。
就職してから、兵役がありますといって抜けてしまうのも、雇用主としてどうかって感じだよね。
以前は、兵役に行っていない男性は、実質的に海外旅行に行けなかった。
それは、出国するに当たって当局から課される各種書類が余りにも多くて、
――ということがあったけれども、今はそうでもないみたい。
ただ、台湾のパスポートには「註記」というページがあって、
兵役に行っていないと、そこにまだ兵役義務を履行していない旨のスタンプが押される。
そして、出国するたびに許可を求められ、「註記」に出国許可のスタンプを押される。
入国審査官はそれを見て、出国がOKになるという感じ。
兵役の期間だけど、本当に変遷があって、これを調べるのは大変。
徴兵制度開始当初は、陸軍は2年、海軍、空軍、海兵隊は3年、
1971年――陸軍の一部の技術関連の兵科は3年に変更、
1988年――陸軍、海軍、空軍、海兵隊は一律2年に変更
1999年――1年10カ月に変更
2004年――1年8カ月に変更
2005年――1年6カ月に変更
2006年――1年4カ月に変更。
2007年――1年2カ月に変更。
2008年――1年に変更。
2013年――1994年以降生まれは4カ月に変更。
兵役の期間変更は基本的に短縮の方向に向かっていて、
短縮とされると、兵役をやっている人の期間が前倒しされる。
ただ、前倒しされるラッキーな人もいれば、恩恵に浴せない人もいるわけで、
こういうところでの扱いはかなり慎重になされるみたい。
兵役をどこでやるかというのは、やっぱりくじ引きで決める。
「台湾人の徴兵の配属先決め」を見てね。
2000年から、兵役を忌避する人のための制度ができている。
具体的には、警察、消防、医療、介護、研究、教育とかだよ。
その人の専門性を行かすような分野になるのかな。
期間は、その内容や条件によって違うみたい。
何か長くなったので、次に続く。
この手のトピックはこれまでいろいろ書いてきているので、左側の検索窓に「徴兵」という文字を入れて、探してみてね。