台湾の交通ボランティア

台湾の路上で、交通整理している人の中で、
オレンジや蛍光色のジャンバーやビブスを着た人たちを見ることがあるかもしれない。
その中には、背中に「警察」とある、警察の人たちもいるんだけど、
「義交」という交通義勇警察大隊という交通整理のボランティアもいる。

写真では、左が警察で、右が交通ボランティア。
この場合、交通ボランティアはウエストのラインのところのオレンジ色と背中の「義交」の文字でわかる。

このボランティアは台湾全国のさまざまな場所で行われているみたいで、
申し込めば誰でもなれそうだけど、
台北市の場合は、中卒以上、20歳以上55歳以下で、
身長160センチ(女性は155センチ)以上などという条件がある。
台北市では、今現在919人(定員1350人)がやっている。

ただ、このボランティアは大体タクシーの人が多くやっている印象があるよ。
ボランティアといっても、お金が若干もらえる。
台北市と新北市は、目下時給200元だったかな。

だから、このボランティアは、柔軟に時間活用できるタクシー運転手の副業的なものとも言えるし、
警察との顔つなぎというか、何かあったときの口ききとかの期待もあるのかもしれない。
ボランティアをしている場所のそばには、不自然な位置にタクシーがとまっていたりして、
それは、実は、ボランティアの人の車両なんていうこともある。

交通ボランティアは、肝心かなめの混み合っている路上で働くわけだけど、
ボランティア自体のスキル不足も指摘する声もあって、
彼らが働くことが交通安全にとってどれだけ効果的かはちょっとわからない。

いずれにしても、このボランティアの人たちは交通整理のボランティアなので、
本当にトラブルに遭って困っているときは、しかるべき警察に声をかけてね。

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