日本人が神木を見たいと思ったら、恐らく阿里山とかかなと思う。
どこかの歴史の本とかでも、日本は阿里山の木を伐採してそれを使うために鉄道を敷設したとかあるし、だから阿里山に森林鉄道があるわけだ。
たしか、以前の明治神宮の鳥居も阿里山のものだったような……ということもある。
阿里山で御来光を見るというのも一種のお約束みたいな感じで、神木とは違う神々しさを感じられそうだ。
神木駅というのもあるし、そこには樹齢3000年という神木がかつて、あった。
神木駅の神木は、このブログでもさんざん載せている小人國の阿里山鉄道にもある。
ただ、実物自体は1997年に倒れてしまい、今は右の写真のとおり、神木駅に倒れた木が残っている。
確かに、阿里山に行くと神木は見られるよね。
散策ルートも整備されているし、それなりにアップダウンはあるけど、コンパクトに見られる。
単なる神木だけじゃなくて、巨木がつくり出す不思議な造形も見られる。
ハート型かな……
ただ、短期間の台湾旅行の場合、阿里山往復は、結構むちゃなスケジュールだよね。
このブログをつくっている現在ではまだ阿里山鉄道が完全に開通していないけど、
新幹線で嘉義まで行き、そこからさらにバスや自動車、鉄道で阿里山で上がるわけだ。
どう考えても1泊2日、いや2泊3日以上で行くようなレジャーになってしまう。
実は、今まさに嘉義は売り出し中の都市の気もするけど、
台湾観光の優先度としてはそこまで高くはできないかもしれない。
台湾における神木の分布を見ると、神木は北台湾に相当あるわけで、
単に神木を見たいということであれば、何も南の方に行かなくてもいいんだよ。
ネットでも、北台湾の神木の話は余り出ていないので、ちょっと意外な気もする。
台湾の地図を何となく見てもらえればわかるけど、台湾は北から南まで、結構山が深いのだ。
とはいうものの、見たくても現地までの交通をどう確保するかがすごく課題ではある。
このブログをつくっている今現在で、日本からの観光客が一番手っ取り早く見る方法としては、
「馬告生態公園」の、宿泊or日帰りの神木ツアーに参加することだと思う。
これに申し込みさえできれば、国父紀念館駅からバスで現地まで行ってくれる。
ちゃんと神木まで見ると予約しておけば、さらにマイクロバスで悪路を1時間、棲蘭の神木エリアに行ける。
――何か宣伝めいてしまったけど、ここの企業さんは結構頑張っている気がするので……
そのほか、乗り物が確保できたら、自力で神木エリアに行ってみるというのもあるけど、
そもそもそこが観光開放されているかを事前にちょっと勉強しておく必要がある。
――例えば、過去に日本人が出かけたとかのブログ報告とかがあるかとか。
例えば、上記の棲蘭の神木エリアから山中を行くと、湖経由で司馬庫斯の神木エリアに到達できるって話だけど、
そこは、普通の人がレジャー目的で行くような道ではないみたい。
司馬庫斯に行くためには、大きく迂回して、入山ゲートで届を出す道を行く必要がある。
嘉義については、前に北回帰線のことを書いたので、よかったら見てね。
「台湾の嘉義で北回帰線の記念オブジェを見る」「嘉義にある北回帰線公園の位置」
それから、棲蘭ではないんだけど、その道すがらで撮影した写真をもとに
「台湾の紅葉」というトピックもつくったので、よかったら見てね。