前回、台湾のテレビには年齢区分表示が出ているという紹介をしたんだよね。
人様の家でVODサービスを使っていて、アニメを選択すると日本のアニメがいろいろ出てきたんだけど、
そこに一々レーティングがついていて、台湾ではこう評価するのかというのがわかって興味深い。
「浦安鉄筋家族」は台湾では「限」らしい。
台湾では、区分ごとに放映可能な時間帯も決まっているよ。
詳しくは、「電視節目分級播送時段表」とググると出てくるので、それを参照してもらえばいいんだけど、
超ざっくり言うと、学生がテレビを見るであろう夕方4時から9時までは「普」、
それ以外の朝から夜の時間帯は「護」、深夜帯は「輔」まで見られるようになっている。
こういう規制とは別に、テレビ自体がレーティングに対応できる形で視聴できれば、
時間帯を問わず、どの区分のテレビ番組であっても見ることができる。
こういうのは、スクランブルとかペアレンタルコントロールとかVODとか、そういうのかな。
このマークだけど、私は、普通話で放映される番組だから「普」がついているのだと思っていた。
そして、確かに、放映される音声はMandarinにしか聞こえなかったわけで、
台湾語で放映される番組は「台」、客家語は「客」とでもなるのかなと思っていた。
テレビを見ていても、なかなか「普」以外のものに遭遇しなかったし、台湾語や客家語のテレビ番組に遭遇することも少なかったから、結構長い間ずっと、そんなふうに誤解していた。
ただ、そもそも、よくよく考えれば、台湾で普通話という言い方はしないよね。
台湾で「普通話」と言えば、それは中国の中国語を示す言葉であって、
台湾の中国語は、「国語」というよね。
しかも、「話」には「語」ほどの丁寧さがないようなので、
「普通話」は単に「中国の中国語」ということ以上の別のニュアンスを感じさせる可能性がある?
ちょっと本筋とずれてしまったけれども、思い込もうと思えば、勝手につじつまを合わせて納得させることができるんだなということを思ったので、こういう経験も紹介してみたよ。ほかにも結構あるかもしれない……