もう春が来ているんだけど……
以前、台湾人が雪を見に行くというのを書いて、
台湾人が住んでいるようなエリアはなかなか雪は降らない。
けど、山間部は意外なほどよく降っているということを書いたりしたんだよね。
しかも、テレビでもそれなりの優先度で報じられているから、
毎年台湾のどこかで降っているということは認知されているように思う。
下のニュースによると、太平山で積雪3センチというのが、
そんなにも大きなニュース扱いなのかという感じで報じられている。
太平山というのは、台北から直線距離で南に60―70キロのところにある山。
ということで、台湾でも雪は降るんだけど、リアリティーは薄いんだよね。
特に、視覚先行で、雪が降る状況の中に自分の身を置いていないから、
いろいろ発想が豊かになったり、思いが至らなかったりすることもある。
雪が引き起こす影響とかは、もう想像の外だろうな……
例えば、雪は降ると地面に積もっていくとか、
それによって地面が滑りやすくなるという発想はなかったりとか、
かと思えば、日本では雪が降るからバイクの数が少ないんだろうと考えたりもする。
そもそも、雪が降っている、積もっているという状況について、
白いものがあるだけではなく、そこはどれだけ寒いかの想像をしていなかったり。
南台湾は別として、実は、台北を含む北台湾の冬は気温が落ち、氷雨もよく降る、
常夏の島だと言いにくいほどの天候が続くこともあるほどだから、
台湾人は実は手元に厚着できる服は持っている気はするんだけど、
雪のときにふさわしい服装というのも、なかなかイメージしにくいんだろうなと思う。