台湾の鉄道パーツオブジェ芸術

この前、初めて大宮にある鉄道博物館に行ったんだよね。
それで、一通り博物館を見た後、家に帰ろうと駅に向かう途中、駅前に並んでいる車輪を見て、
ふと、台湾の台湾鉄道とかの鉄道展示にはありがちで、
でも、日本には多分ないだろうものを思い出したりした。
それは、車輪のベンチだよ。

もし車輪があったら、ベンチに仕立てるんじゃないかという気がしたんだよね。
 
左は、鉄道博物館。右は、台湾のベンチ。
鉄道博物館は、古い車両の座席を切り取ってそれをベンチのようにすることはあっても、
車輪を改造してベンチにすることはなかったね。

そして、ベンチよりもっと大事なものなんだけど、
日本の鉄道展示では、そもそもロボットを見たことがないような気がした。

ロボットとは何かというと、台湾の鉄道展示施設ではよく見られるもので、
鉄道の部品パーツを組み合わせてつくられたロボットオブジェだよ。

例えば、多分鉄道が好きな人だったら一度は行ってみたいであろう、
彰化駅の扇型車庫にも、苗栗駅の苗栗鉄道文物展示館にも、
ちゃんとある。
   
左二枚が彰化の方、右は苗栗だよ。

とはいっても、そこまで遠くに行かずとも、台北駅にもあるから、
観光についでに軽く見ることはできるんだよね。
   
こちらは、何となく、上記2つとは趣を異にするロボットオブジェも同時に存在しているので、これも載せてみる。

このロボットオブジェは、特に何か名前や定義は決まっているわけではないみたいで、
彰化では「柴電機車引撃総成機器人」(ディーゼル列車エンジンを組み合わせたロボット)、
苗栗では「汰換零件組成機械人」(古くなった交換部品を組み合わせたロボット)などと紹介されている。

鉄道部品を材料にベンチやロボットをつくって、いわばアートにして展示して見せるというのは、
鉄道展示とはちょっとかけ離れているかもしれないけれども、
それでも、古い部品をうまく使って組み合わせられてできているだけでなく、
しかも、それなりの台湾の鉄道部品ロボとしての決まった完成形、プロトタイプがある気がすることもあって、
どうしてその形なのか、それが妙に興味深いんだよね。

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