以前、「台湾の嘉義で北回帰線の記念オブジェを見る」ということで、
嘉義にある北回帰線公園について紹介したんだけど――
この公園には実にいっぱいの記念碑があって、ここが北回帰線と宣言しているんだよね。
左から、前回も紹介した記念碑(標誌)のオブジェの数々、測量点の三等控制點Q237、公園横の道路にかかるアーチだよ。
これって本当に合っているのかなというのがふと気になったので、
グーグルアースで見た結果を参考までに紹介してみるね。
ちなみに、地軸は常に安定しているわけではないから、北回帰線には当然毎年誤差があるわけだし、
そもそもグーグルアース自体にも誤差があるということは、言わなくてもわかるか……
グーグルアースでは北回帰線を北緯23度26分50秒ぐらいでとっているみたいで、
北回帰線は北回帰線公園の何百メートルか南ということになっている。
グーグルアースでわかったことは、
回帰線の記念アーチとか、北回帰線の記念碑は、
北回帰線(緯線)と並行になっているということかな。
グーグルアースだけを見てしまうと、北回帰線公園はどうしてこの場所なのかということになってしまうけど、
北回帰線が北緯何度としっかり決まっているものではないから、これはこういう数字なんだということでいいと思う。
北回帰線公園内の記念碑に書いてある緯度と経度によると、
北緯23度27分4秒51
東経120度24分46秒5
――という、公園が自慢すべき数字はこちらにあるみたい。
この数字をググると、北回帰線は23度27分にあると定義づけているものも出てくるから、
ここが北回帰線を記念すべき位置であることは間違いないんだね。
ただ、グーグルアースの地図と合わせると、その記念碑が立っている位置はどうも23度27分ではなくて、
公園横道路にかかるアーチがあるところが、その北回帰線に近いようにも見える。
今はGPSの位置情報を記録する機能がついたカメラもあるから、
今回のブログで載せたオブジェの位置で写真を撮ってもらえば、一発で位置情報がわかるのかな。
もし、何らかの形で実測している人がいたら、その人の感想を聞いてみたいと思う。
タイトルにも書いた、北回帰線公園の位置は、ここね。
大きな地図で見る
台湾には北回帰線があったり南十字星が見えたりとか、
日本にはない、遠い南の異国を感じさせる、何かロマンチックなものがあるわけで、
こういう場所を目指す人のための案内がもっとあればいいのになと思う。
北回帰線は、高雄に行くときに何度か通り過ぎているんだよね。
ロマンチックなことを鑑みると、南十字星を見に行くための訪台も
悪くはないかな…?
一度、北回帰線をまたぐということもしてみたいですね。
ちなみに私の近所は、東経140度線が通っています。
(Ling-zhiさんへ)
こんにちはszyuです。コメントありがとうございます。
グリニッジとかがそうでしたが、地面に線が引いてあって、経線がわかるようだったらいいんですが、そうはなっていないので、漠然と行ってみたということで終わってしまいました。曖昧でもいいので、線が欲しいですよね。視覚的なものはやっぱり印象が残ります。
海南島に行った中国人から、海南島で熱帯と亜熱帯の境目を観光したとか何とか聞いたので、こういうコンセプト自体は観光資源になるのになと思います。
☆☆☆