最近の日本の主権回復を記念する云々に触発されたトピックのつもりはないんだけど……
台湾には、国の主権の回復という意味で、「光復」(guang1fu4)という言葉がある。
「光復」は動詞で使われて、取り戻すことはいいことというニュアンスの言葉だよ。
台湾の「光復節」は10月25日。これは蒋介石軍が台湾を占領した日ということで、この日らしい。
昔は祝日だったんだけど、今は休みではないよ。(「台湾の祝日 その3を見てね」
その「光復」と、先週のトピックにした「毋忘在莒」(wu2wang4zai4ju3)が結びついた、「莒光」(ju3guang1)という言葉もあるよ。
この言葉自体を台湾人がどれだけ心に銘じているかは不明だけど、
意味としては、「毋忘在莒」という精神を実践すること、
いろいろ解釈はあるだろうけど、要するに、台湾をもって中国を取り戻すと解釈するのが自然かなと。
「莒光」というと、我々観光客として身近なのは、例えば台湾鉄道の「莒光號」かな。
台湾鉄道の特急は停車駅によって名前が違っていて、「莒光號」は2番目に速い特急だよ。
金門島には「莒光楼」という建物もある。ちょっと古過ぎるけど、写真も載せておくね。
手前のインパクトがあるのは電話ボックスで、奥が「莒光楼」だよ。
あとは「莒光日」というのもある。軍の思想教育の日で、毎週木曜日にあるよ。
一般人には関係ないけど、兵役とか軍に属している人なら、なじみがあるかな。
その日は、中山室とか、テレビがある部屋で「莒光園地」というテレビ番組を見るんだよ。
「莒光園地」はyoutubeとかでも見られるから、興味があったら探してみてね。
テレビを見た後は、莒光作文なんという課題もあって、頭脳がない人を悩ませていたりもするよ。
中山室については、「中山室という娯楽部屋」を見てね。