以前、「日台間の免許の相互承認の感想」で、日本の運転免許証を使って台湾で運転できるようになったということを紹介したけど、あれから全然更新していなかったんだよね。
日本と台湾で運転免許の相互承認を行ったという意味は、
台湾が、ジュネーブ条約加盟国と同等の国際免許証で運転できる国になったということではなく、
台湾向けの特別な取り扱いがあって、日本の免許証と指定機関発行の中国語翻訳を持っていれば
日本の免許証が台湾国内で有効になって、日本の免許の種類に応じた乗り物が台湾でも乗れるというものだよ。
だから、台湾向けの国際免許の申請は、ジュネーブ条約加盟国の国際免許とは違う申請手続方法をとることになる。
それぞれの国際免許の申請方法の詳細については関係サイトで確認してもらうとして、
ジュネーブ条約加盟国向け国際免許は、こちら
台湾向け国際免許は、こちら
通常の国際免許申請と、台湾向けの国際免許はここが違うというのを
東京の諸機関に出向いて申請してみた経験則をもとに、表にしてみた。
ジュネーブ条約加盟国 | 中華民国(台湾) | |
発行物 | 国際免許 | 日本の免許証の翻訳 |
申請場所 | 警察機関等 | JAF(or交流協会) |
提出物 | 申請書類、写真 | 申請書類 |
提示物 | 免許証、パスポート | 免許証 |
費用 | 2400円 | 3300円 |
サイズ | A6(厚紙2枚折り) | A4(やや厚目の一枚紙) |
発行時間 | 即時 | 2時間 |
ちなみに、台湾の国際免許申請は、郵送手続もできることになっている。
この両者の違いについてのポイントを挙げてみると、
ジュネーブ条約加盟国の国際免許はそれ自体が免許証、つまり日本の免許証は持っていなくていいんだけど、
台湾向け国際免許は、あくまでも日本の免許証の翻訳にすぎないので、日本の免許証も忘れずに持っていないといけないということだよね。
用紙サイズに注目してほしいんだけど、
台湾向け国際免許の用紙は、ぺらぺらではないにしても、A4一枚紙なので、有効期間の1年間をきれいに使える人なんているんだろうかという代物になっている。
自動車を運転するならまだしも、バイクだったら、しまうところを工夫しないと、すぐぐちゃぐちゃになりそうだなと思う。
ジュネーブ条約加盟国の国際免許の方は厚紙だし、パスポートと重ねてしまっておける大きさになっている。
あと、申請場所についてだけど、JAFだよ。
警察のホームページだと、中華民国or台湾の免許はここではないですよという情報がないから、JAFだけでなく警察でもやってくれるのかと思って行ってみたことがあったけど、
わざわざ現地まで行って、申請書類を埋めて、写真を添えて出して、そこで、初めて、台湾はここではないんですよ、申しわけありませんと言って断られたよ。こういうのも、相当へこむ気がする。
待ち時間も、どうしてそんなにかかるのかわからないんだけど、
ジュネーブ条約加盟国の国際免許だったら、その場でちょっと待っていればすぐにでき上がったりするけど、
台湾向け国際免許は本当に待つので、郵送手続にするか、何か別の用事とか暇潰しを考えていく必要がありそうだよ。
あとは、費用的には、写真代の要不要だけなので、両者とも大差はないかな。
でも、台湾人が日本で運転するために申請する申請費用が幾らかというのを知ったら、
日本人的には、不条理、不公平だと感じるかもしれない。
ちょっと情報が古いけど、「日本人の台湾での運転免許取得」というのも書いてみたので、よかったら見てね。