台湾のスクールバスの塗装

台湾の路上に、屋根が深緑、全体が山吹き色の塗装で、朱色の模様が入っているバスが妙に走っている。
これは、台湾によくありがちなスクールバスの塗装なんだけど、
この塗装ルールは、教育部によって決められているものだよ。
 

スクールバスの配色は深緑(濃い緑)、朱色(濃い赤)、山吹き色(濃い黄色)で、
特に、ボディーに入る朱色に、模様の特徴があるんだよね。
斜めに短い線と三角の模様――といってもわかりにくいので、イラストを見てもらいたいんだけど、

三角の模様は、正面の2分の1、側面の6分の1の範囲で入れることになっている。
この三角には、どういう機能的な意味があるんだろうね……

あと、両側に学校の名前を入れるんだけど、
学校の名前は、バスの両側とも、先頭から後方に向かう方向で入れることになっている。
つまり、バスの右側は右横書き、左側は左横書きになるよ。
右側が右横書きになるのは、最近の日本では珍しいスタイルになってきているかな。

なお、小学校、中学校、高校のスクールバスだけでなく、
託児所や幼稚園の送迎バスもこの塗装なので、
幼児向けなのに何らかわいらしさがなくて、寂しい気がする。
だったら、スクールバスのゆるキャラでもつくって、このバスの塗装の魅力アップをするとかはどうだろうか……

こういう塗装のバスは、以前からずっとよく走っていたんだけど、
もちろん、違う塗装のスクールバスもあったりしたんだよね。
あるいは、通常のバス会社のバスとかで、行き先が「学生專車」とかなっていた。
でも、ことしの3月から塗装ルールが徹底されているみたいなので、
今後のスクールバスはますますこういう色のものになっていくんだろうと思う。