台湾人と怖い話

幽霊は「鬼」(gui3)、怪談の怖い話は「鬼故事」(gui3gu4shi4)というよ。
鬼の話と言えば、桃太郎もそうだけど、怪談と相当かけ離れてしまうね。
怖い話を聞いて怖い気持ちになるときは「恐怖」(kong3bu4)と言えばいい。

夏といえば、怖い話を聞けばちょっと気分がひんやりするかなと思うけれども、
これは日本独特の感覚みたいで、台湾では、夏になれば怖い話をするという感覚はないみたい。
ただ、日本のアニメとか漫画などなどから、日本的な怖い話の文化に気づいている人はいるかもしれない。

台湾では、怖い話は季節にこだわらなくなされるもので、どの季節に特別に多く話されるという感じでもなく、
放課後の静かになった教室とか、修学旅行とか合宿とかの夜に話すとかの場所やシチュエーションへのこだわりも薄そう。
日本ではよくありがちな学校の七不思議みたいなものも、台湾にはないみたい。

とはいっても、怖い話は雑談の一テーマであって、
テレビやラジオで怖い話を紹介する番組とかも存在するから、関心がある人はいると思う。

台湾ではどういう怖い話が話されるのかだけど、
幽霊が出ると言われる場所での恐怖体験、
戦争、事件・事故、自殺の名所、墓場とかにまつわるものとか、
台湾の具体的な怖い話を知っている人に協力してもらって、このコメント欄に怖い話を書いてもらうとわかるかもしれないけど、
怖い話について台湾と日本との間にそれほど大きな差はないと思うんだけど、どうだろう。

日本と違うといえば、兵役などで軍に関係したことがある人ならば、
例えば、
軍事拠点で日本兵を見た……
夜に衛兵をしているときに幽霊に声をかけられた……
過去の激戦地と言われる場所で、首のない兵隊を見た……
船の中で、誰もいないはずの部屋から不思議な足音がする……
こういう、かなりリアルな怖い話を聞くことはあったかもしれない。