食事を表現する

よくよく考えると、食事って、どう表現するのかわからないなと思った。
「食事」はshiの発音練習のサンプルみたいな言葉だけど、こういう言葉はなくて、
食事と言いたいときには「吃飯」(chi1fan4)を使う。
食事に行こうというのは、教科書的にも「我們去吃飯」って書いてあるんだろうけど、あれでいいのだ。

朝昼晩の三食だけど、それぞれの食事を言う言葉は、
朝なら「早」、昼なら「午」、夜なら「晩」をつけて、
それプラス、餐か飯がつく形になる。
朝食――早餐(zao3can1) or 早飯(zao3fan4)
昼食――午餐(wu3can1) or 午飯(wu3fan4)
夕食――晚餐(wan3can1) or 晚飯(wan3fan4)

「餐」か「飯」の違いだけど、発音しやすい方を選ぶのがいいと思う。
「飯」は米もイメージされていまうけれども、「餐」は米はイメージされないだけのことであって、
この両者のグレードに差はない。ないのだ。
だから、晚餐と言われて小吃(xiao3chi1)店で食べることもあり得る。

ただ、単語によって限定されている表現というのはあって、
朝食を売るお店は「早餐店」(zao3can1dian4)だし、
給食は「營養午餐」(ying2yang3wu3can1)と言ったりする。

台湾でも食事は1日3回だそうだけど、
うーん、それにしてもちょこちょこ食べているような……
そのちょこちょこさが、こちらの感覚をはるかに上回っているときがある気がしないでもないんだけど、
そういうちょこちょこ食べている感じは「零食」(ling2shi2)という。

おやつというと、點心(dian3xin1)というのもおやつなんだけど、
こちらは、3時のおやつとか、計画性があるものをいうみたい。
ただ、台湾には、「3時のおやつ」というか、ある一定の時間におやつを毎日食べる習慣はないようなので、
この言葉が日本と同じ頻度でこの言葉が使われるのかどうかはよくわからない。
3時のおやつ的なものとはちょっと習慣が違うかもしれないけれども、
昨今は、「下午茶」(xia4wu3cha2)などと称して3時ぐらいにはやりのカフェでお茶をするということはある。
ちなみに、「間食」という言葉はないよ。

こういうもののほか、夜食、晩御飯の後の食事は、「宵夜」(xiao1ye4)という。
台湾の夜市は夜中も営業しているので、宵夜を食べる人は多分多いかな。

弁当については「弁当という言葉」を見てね。