お供えのことは、拜拜(bai4bai4)というよ。
日本で言うと、お供えというと、お盆とか十五夜にやるものなんだろうけど、
台湾では、旧暦の1日目かか15日目、あるいは神様の誕生日とかが選ばれる。
つまり、お供えは年に数回ではなく、かなりの頻度でやってくる。
こういうお供え物は、もちろん、伝統的様式では何か決まりがあるのかもしれないけれども、
日本の十五夜の月見だんごとか、何か特別な対象に対する特別な供え物があるようには見えない。
どういう日時、どういう信仰対象を対象にしている場合でもこんな感じで、
かなり現代的でカジュアルで奔放で自由な感じではある。
供え物の基本は、線香や紙銭のほか、果物やお菓子とかだけど、
ただ、それすらも全てが網羅されている必要があるかは不明で、
とにかく供える何かが並んでいるという感じ。
日本と大きく違うのは、供え物にお花とか植物はないというところかな。
机の上に相当無造作にスナック菓子が置いてあるのを見ると、
これはまさにお供えした後食べる人が好きな菓子が選ばれているようにしか思えないわけで、
確かに、お供えの食べ物を用意する人は、そういう意識をもって買い物をするみたいね。
それにしても、お供えするのに高級菓子を買わずに、随分と庶民的な菓子を選ぶんだなと思う。
日本だと、何かお盆の時期に出回るお供え向きのお菓子があるけれども、
台湾では、よくお供えをするわけだし、そういう季節性のある特殊なお菓子ではなく、普通のお菓子がお供え菓子となる。
お菓子会社としても、自社の菓子をお供えに使ってもらいたいという宣伝はしても、
お供え専用というふうに改造して売り出していくという感じでもないみたい。
ちなみに、写真にある折りたたみのテーブルは、屋台や昔の食堂とかでよく使われるもの。
一番左側の写真の左端に、赤い容器が写っているけれども、
これは紙銭を燃やすための容器で、お供えするとともに紙銭を燃やす。
紙銭については「紙銭を燃やす その2」も見てね。
これらはどれもお店が出しているお供え物で、それらは外でやられているので撮影できたけど、
個人の場合はおうちでやるのかな、ちょっとその辺はわからない。
最後に、台湾の小人国というミニチュアテーマパークで見つけた、お供えの一例も紹介しておくね。
小人國については、「台湾の小人國と東武ワールドスクウェア その1」「その2」を見てね。