「毋忘在莒」モニュメントとミニチュア

中正紀念堂を観光しに行ったら、庭園に見覚えのある石があったので、これを紹介したいと思う。

この石にある「毋忘在莒」(wu2wang4zai4ju3)という文字のオリジナルは
金門島の太武山にあって、実物はかなりでかい。
蒋介石が金門を訪問した1952年1月に書いたものなんだって。
 
さすがにこの石は、文字が書いてあるモニュメント的な石がいっぱいある中で、ひときわ周辺が整備されて鎮座している。

「毋忘在莒」が台湾人なら誰でも知っている言葉だからか、小人國にもちゃんとあるよ。
ただ、これは山の中に石が存在するという共通項以外、現実を全く再現してないミニチュアであって、一体何がしたいのかわからない。
 
この写真の撮影当時は、小人國全体がドラえもん推しをしていたからか、
「毋忘在莒」の横にドラえもんまで置いてあって、子供たちに探してもらえるように工夫をしてあったよ。
ドラえもん推ししていた小人國のことについては「小人国のOPENちゃんテーマパーク化 その2」を見てね。

ところで、肝心な「毋忘在莒」の意味だけど、「莒(きょ)に在ることを忘るべからず」と読み下せて、
中正紀念堂ではこんなふうに説明している。
「この訓示は、戦後時代、斉の将軍田単が莒と即墨の二城を基礎に軍を整え、治世に励んだ結果、斉の国を再興した故事によるものです。つまり、台湾、澎湖、金門、馬祖を建設し、復興基地として、大陸の地を回復しようと全国同胞を励ましました。」
――つまり、古い故事を引き合いに、台湾の国力を上げ、中国を回復しようということかな。

「毋忘在莒」については、以前「台湾セブンイレブンのキャラクター」でも紹介したことがあるので、よかったら見てね。