台湾の選挙運動の宣伝材料 その2

日本にいる我々でも、何となくニュースで見たことがあるかもしれないけど、
今月は、台湾で選挙があったんだよね。
ということで、情報が古くなる前に、選挙についてのトピックを順次追加したいと思う。

台湾では公職選挙法のような規制はないわけで、候補者の宣伝は、定型のポスターを所定の場所に掲示などというのではなく、布ベースでの宣伝がそこかしこに無秩序に多く見られる。
以前、「台湾の選挙運動の宣伝材料」で一応のものは紹介したことがあるけど、
あれは高雄だったんだよね。
今回は、実際に、北台湾を旅行していたときに見つけた、一人の候補者の宣伝材料のバリエーションで紹介してみたい。

まず最初に、念のために書いておくけれども、
選挙の紹介をすると、どうしても特定の人の情報を載せないといけないわけですが、
私がこのトピックで特定の人を支持するとかの意図はありませんので、その点を踏まえた上で読んでくださいね。

一番オーソドックスな宣伝材料は、のぼり。
のぼりには、1本の棒で立てるものと、両側で固定するタイプがあった。
   
一番右だけど、使える資源は使うという感じで、バス停にも掲示がされる。

そして、大型掲示物。
道のそこかしこで、それなりのサイズのものが、貼られる環境に応じてつくられている。
   
ちなみに、候補者のポーズについては、「台湾の選挙ポスターに見られるポーズ」も見てね。

選挙事務所は、日本のように入り口に何か掲示するというのではなく、ダイナミックに見せている感じだ。
 

これのほか、一般的にありがちなものとしては、横断幕、ラッピングバスとかがあるんだろうけど、それは見ることはなかった。

これら宣伝材料に書かれる情報は、候補者番号と名前。さらにスペースがあると、経歴とか公約が加わる。
候補者の番号は、過去に書いたことがあるので、「台湾の選挙と立候補者の番号」を見てね。
経歴については、私は余り細かいところまで見ていないんだけど、日本と違うのは、博士とか、そういう経歴を見せたりする候補者が結構いることかな。
公約については、自分が当選するとインフラがよくなることを前面に出している候補者が多く、それは日本の制度構築など政策中心の公約とは違う。
このあたりで、国民が政治家に求めているものを見ることができるかもしれない。
なお、北台湾の選挙区での各候補者のアピールポイントは、インフラの地元還元、原発問題への対応だったよ。上記大型掲示物の写真にも具体例が見られると思う。

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