科挙のランキングと使われ方

前回は、台湾の試合の順位づけということで、「軍」がついたランキングを紹介したけど――

我々にとってもそれなりになじみがありながら、
実は余りよく知らないものに、科挙のランキングというのもある。
科挙の試験のランクづけは以下のようになっている。
1 状元(zhung4yuan2)
2 榜眼(bang3yan3)
3 探花(tang4hua1)

試験トップには「元」がつくみたいで、地方の省で行われる試験トップは解元、中央で行われる試験トップは会元、皇帝前の最終試験トップは状元というよ。

こういう言い方は、もちろんテストの結果などのニュースで報道されたりもするんだけど、
そのほか、例えばお茶とか月餅などの贈答加工食品のグレードなどの場面で使われることがあるから、
我々もそれなりに知っておいてもいいかもしれない。

科挙のランキングについては、これ以下もいろいろあるらしいけど、
例えば、「挙人」(ju3ren2)と「秀才」(xiu4cai2)はどちらがすごいと思う?
我々のよく知る「秀才」は科挙の試験を受けるための学力レベルはあるというようなレベル、「挙人」は地方の科挙の試験を受けて合格した人だよ。
つまり、「挙人」>「秀才」なので、これらのグレードの商品が並んでいるときに、「秀才」の方がいいというふうに思わないでね。

ここで紹介したものをすごい順に並べると、こんなふうになるかな。
状元 > 榜眼 > 探花 > 会元 > 解元 ≧ 挙人 > 秀才

なお、科挙制度や合格者の称号というのは時代とともにさまざま変化しているので、ここで書くのは物すごく大ざっぱに書いていることはわかってほしい。
ここはあくまでもイントロダクションなので、詳しく時代別に知りたい人は、個別に調べてみてね。

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