「こちら葛飾区亀有公園前派出所」は、台湾では「烏龍派出所」というよ。
写真を見てもらえばわかるんだけど、
台湾で売られている「烏龍派出所」は、1巻から50巻まで未発売で、日本のこち亀とは巻数が違っている。
台湾では51巻が1巻とカウントして65巻。日本では115巻だけどね。
いきなり51巻目を1巻にするなんて、初期設定がわからなくてもいいのかと思うけど、
確かにドラえもんとかと同じで、基本が読みきりの話だから、
読んでいくうちにストーリーになじんでいけるとも言えるか。
「烏龍派出所」の「烏龍」という文字はウーロン茶の「烏龍」だけど、
ここでは、どじで失敗するということを意味しているのであって、
お茶のことを言っているわけではないよ。
漫画の表紙に亀の絵があるけど、亀有とか亀とか、そういうのは余り意識しないでも読める。
ちなみに、「台湾人と亀」「「亀」を使う悪口」とかで書いたように、
台湾人のイメージの中の亀には余りいい意味はないみたい。
こち亀は漫画のほか、もちろん台湾でもアニメが見られる。
アニメ版の両津勘吉役の人のせりふには台湾語がまじっていて、
それがまた、両津勘吉の個性を絶妙に表現し切っていて、
台湾の声優もなかなかやるじゃないかという仕上がりになっている。
ただ、これを台湾以外の中華圏に持っていくときはどうするんだろうね……
こち亀は、今はそれなりに知られた存在になったけど、
最初、台湾に漫画が入ってきたころから有名だったというわけではなく、
アニメ化されてから、より原作の漫画も読まれるようになっていったみたいだ。