台湾のデラックス長距離バス

台湾の長距離バスは必要以上に高級だと思う。
台湾で乗った、高級2列シートのバス(台南―台北で399元)は、こんな感じだった。
貧乏性の私には、落ちつかない感じがする。
   
日本で乗った、結構いい3列シートの長距離バスの写真も右側に載せておくね。

台湾のデラックスバスは何を目指して、どこへ進むのだろうかというぐらいハードに高級さがある。
 
シートはリクライニング対応で、マッサージいすにもなっている。
テレビもついていて、一応、アミューズメントシステムのようなものがついている。
テレビ、映画、音楽、簡単なゲームがついていて、バスの位置情報が見られてという仕様だけど、
とはいえ、もちろん映像は中国語しかついていないから、テレビや映画を見るのはちょっとハードルが高い。
テレビや位置情報も、それが生きているかどうかは、状況によるかな。そもそも電源が入らないテレビもある。

夜は女性を前に座らせるなどの安全サービスもある。ただ、それはバスは治安について何かあるということの裏返しかもしれない。
バスの中の治安に関して、そもそも余りバスの運転手に対して余りいいイメージを持っていない台湾人もいる。

これらのバスの料金は、シートの選択や時間帯によってかなりの割引があり、変動している。高級シートと一般シートには、それほど大きな価格差はないように思う。
バスの出発自体は24時間で順次行われているので、
つまり、重立った都市間の移動だけに関しては、終電に乗りおくれたとしても、バスを使うという選択肢もある。

台湾の長距離バスを使う欠点は、バス乗り場やバスの到着場所が会社によって違っていてわかりにくいということだけど、
台北駅での発着に関しては、台北駅に隣接する台北轉運站というバスターミナルができたので、そこに行けば何とかなるかな。
とはいえ、国光客運では台北西站A棟とかB棟もあって、荷物を持っての双方の行き来は若干骨が折れる。
 

ちなみに、我々が中国語のテキストで習うところの「汽車站」というのは、台湾ではなかなか聞かれず、「車站」(che1zhan4)でバスステーションとして通じる。
「轉運站」(zhuan3yun4zhan4)というのは、ハブ空港やハブ港湾を意味する言葉として使われてきていて、
バスターミナルを示す言葉として使うようになったのは、最近のことかなと思う。