台湾人が外国人の名前を表記したり読むときは――
まず、日本人の名前の場合は、もちろんそのままの漢字を読むよ。
日本人の名前で平仮名や片仮名が含まれる場合は、その読み方の日本語に相当する漢字表記に変えて、その表記の漢字を読むよ。
例えば、浜崎あゆみは浜崎歩、松たか子は松隆子とかになる。
それから、日本人の名前が日本の国字を使っているときは、その漢字の形に類似した漢字の読み方を借用して読んだりするよ。
(「日本の国字をどう読むか?」も見てね。)
このやり方は恐らく韓国人の場合も同様で、日本では気を使って現地読みを試みているけど、
漢字表記に変えて、その漢字を読むのが通常だと思う。
問題は、漢字で代替しようがないそのほかの外国人だけど、この場合は音訳で漢字を当てることになる。
ごくごくスタンダードな名前については、それなりに定型的な訳し方がある。
例えば、ウィリアムであれば「威廉」、ウィルソンであれば「威爾遜」「威爾森」とかそんな感じ。
こういうふうに考えると、日本語で言うところの「ウィ」に当たるようなものは「威」を当てているとかわかってくるわけで、
じゃあ、この読み方が来たら、この漢字を当てるのだと断定できるのかというと、そうでもない。
音訳の表記については傾向というのはあっても、統一したものはないから、
マスコミごとに表記が異なっているということもあって、
それが何度も何度も報道されていくうちに一つの表記へと収束されていくということになる。
個人的には、漢字が違うと全く別人のように思えるんだけど、
それでも同一人物をあらわしているとわかるんだから、それはそれですごいと思う。
「台湾人名の日本語読み」「台湾人とイングリッシュネーム」も見てね。