日本人が「噓」(xu1)という文字を見ると、うそ(嘘)というのを想像するけれども、
中国語のこの文字自体には、うそという意味はないよ。
この言葉は息を吐く様子にちなんだ言葉で、この漢字を知っているだけで、幾つかの表現ができるようになるよ。
なお、「噓」(xu1)はそのときの気分によって発音のアレンジはあるかもしれないけれども、
母音が聞こえない摩擦音で「しゅー」と言うのが音として近いと思う。
少なくとも、以下、日本語では唇を広げて発音するようなものがあるけど、中国語ではそういう感じではなさそうだよ。
以前、「「うるさい」を表現する」というトピックを書いたけど、
これは「嘘」(xu1)といって表現する。
静かにするときは、人さし指を立てて「しー!!」とやるのは日本と同じだよ。
「おしっこ(する)」というのを「嘘嘘」(xu1xu1)というスラングもある。
ただ、股に「ホース」があって、その「ホース」からおしっこが注がれるというようなニュアンスがあるみたいなので、
これは男の子のおしっこのことであって、女の子は言わないかな。
嫌な何かを追い払うときの「しっしっ」と言うのも、
無理やり漢字を当てると「噓」(xu1)になる。
こちらはxuともshiとも取れる音で発音する。
スポーツの試合での問題のプレー、講演会での講演者に対する厳しい批評、学校の授業で先生が何か突然テストの予告をしたりすれば、ブーイングがあるだろうと思う。
そのブーイングの音も「噓」(xu1)という。
これは延ばして言うことが多いので、日本語的には「しゅーーーーーーー」と聞こえる。
「ぶーぶー」言わないよ。
「嘘を表現する」も見てね。