前回は、台湾人がビザ優遇でどれだけの国に行けるかを紹介してみたけれども、
実は、余りこういうトピックは気が進まないんだけど……
実際に台湾人と日本人のビザ優遇の差を見ていくことにしようと思うよ。
前回の表を改造して、また表をつくってみたよ。
出典:台湾側は中華民国外交部領事事務局ホームページ及び日本側はバックパッカーズホームページより作成。
なお、日本側は、目下のところ、政府機関のサイトでの統一的なデータが見当たらないので、民間サイトからつくっているので、実情は違うかもしれない。
表の中で、左が台湾人、右が日本人のビザ優遇。
青の太字になっている国は、台湾のみにビザ優遇がある国。
黒の太字になっている国は、台湾にも日本にもビザ優遇がある国。
つまり、右側の日本側欄での太字になっていない国というのは、日本人のみにビザ優遇がある国(台湾人にはビザ優遇がない国)ということになる。
台湾の表だけではなかなか見えにくかったけど、
日本と比較することで、台湾人のビザ優遇エリアは妙に偏っているというのがよくわかると思う。
特に、ビザ優遇がすっぽりないエリアがある。
台湾人が好きであろうアングロアメリカはないし、
ヨーロッパ(西欧、東欧、中欧、北欧)も、ほぼビザ優遇はない。
アジアに関しても、西アジアの一部を除けば、中央アジア、NIS諸国もビザ優遇はない。
――ヨーロッパに関しては、シェンゲン条約加盟国25カ国のビザ優遇がないということが響いている。
逆に、加盟国ではないイギリスとアイルランドはビザ優遇になっているんだね。
(シェンゲン協定加盟国は、アイスランド、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、スイス、スウェーデン、スぺイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルグ)
過去のトピックのコメント欄では、台湾人とヨーロッパに行きたいという話が結構あったけど、
日本人がやるようなロンドンも行ってパリも行ってローマも行く旅行をするためには――シェンゲンビザが必要になる。
そのほかの応用例としては、ビザ優遇を基準とするならば、
台湾人と新婚旅行するのに、タヒチかモルディブで迷っているとしたら――
モルディブの方がいいということはわかるかもしれない。スリランカ経由でも順調に乗り継ぎできる。
台湾人とどこか近場の南の島へ旅行したいとしたら――
サイパンやハワイではなく、グアムを選んだ方がいいことはわかるかもしれない。
最後に、台湾にとって強いエリアは、「台湾と国交」がある国を中心にして、
ラテンアメリカとオセアニアの島嶼国だよ。
こちらには、日本人にはビザ優遇がない国も含まれている。
こちらにも余り書きたくない注意事項を書いておきたいけど、
私はビザの専門家でも何でもなく、ネット上の情報を引っ張ってきてトピックをつくっているだけですので、コメント欄に質問を書くことはやめてくださいね。
あなたがネットで調べきれなかった問題点は、個別に旅行会社や大使館に連絡して解決してください。
もう御存じかもしれませんが
御存じかもしれませんが、台湾人は2011年1月11日よりシェンゲンビザが免除となりました。
詳しくは上記トピックの中にあるリンクをごらんになるといいかと思います。
このことは大きな改変になるため、このトピックの作り直しというかリニューアルの必要性を感じていますが、
ことしは中華民国100年――今後もこのような動きが続くかもしれませんので、もうしばらくその状況を見たいと思います。
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