中華まん、いわゆる肉まんとかあんまんとか、
ああいう形状のものを「包子」(bao1zi)というよ。
常識的には、てっぺんにピンク色の点がついているものがあんまんで、
印がついていない場合にも、表面がなだらかにするか、ひだがついているかによって見分けられる。
それ以外は、肉まんだよ。
とある市場の片隅で並んでいた写真を載せてみるよ。
左上から
チャーシューまん――馬来糕(ma3lai2gao1)――肉まん
肉まん――(なし)――花捲(hua1juan3)
(なし)――あんまん――饅頭(man2tou2)
これらのものは小麦粉を加工して蒸して完成させたという意味では共通するか。
チャーシューまん(叉燒包(cha1shao1bao1))のようなものは日本では余り見かけないか。
肉まんは「肉包」(rou4bao1)、
あんまんは内容物によっていろいろ言い方はあるかもしれないけど、例えば「豆沙包」(dou4sha1bao1)という。
これら「包子」(bao1zi)に対して、具が入っていない形状のものは「饅頭」(man2tou2)というよ。
花捲(hua1juan3)というのは油と塩とネギを練り込んだもので、饅頭(man2tou2)の変形タイプと言える。
日本のいわゆるまんじゅうとか、肉まん・あんまんには具があるよね。
だから、この言葉の流れでいえば「包子」と言えそう。
饅頭(man2tou2)にはベーシックな白のほか、紫、茶があって、カラフルだけど、
具がないから味がないというのが特徴だよ。花捲には若干味がついているよ。
基本的な形状は、丸くない。どちらかというとかまぼこ形、四角かな。
何か固定の食べ方をするというものではなく、ときには洋食のパンが出てくるような場面でこの饅頭が食べられたり、切って何かを挟んで食べたり、何か甘いたれをつけて食べたりしてもおかしくないよ。