前回が「台湾の素食レストランに行ってみた その1」なので似たような話で申しわけないんだけど――
写真の賞味期限が切れないうちに、載せておくことにするよ。
行った場所は、清真黄牛肉麺館(台北市延平南路23號)だよ。
ガイドブックとかにも載っている店らしいし、何やらブログでの紹介も多いので、日本人にもそこそこ知名度があるのかな。
観光客にとって行きやすい立地にあるから、チャンスがあったら行ってみてね。
――ということで、このブログとしては、余りほかの人が書いていないことを触れないといけないのかなと思うんだよね……
店名にあるとおりなんだけど、
清真(qing1zhen1)とは、イスラムのことだよ。
イスラム教徒は回教徒(hui2jiao4tu2)と言うよ。
イスラム教のことは、日本でもおなじみの回教(hui2jiao4)という言い方のほか、清真教(qing1zhen1jiao4)という言い方もある。
黄牛というのは、台湾の牛の品種だと思ってね。
「黄牛」(huang2niu2)とはダフ屋とか詐欺師とか、悪質な仲介者という意味もあるけど、
もちろん、ここではそれが言いたいわけじゃないよ。
このお店は、つまり、ハラールフードが食べられるということだね。
イスラム教徒と一緒に台湾旅行をするときには、途方に暮れず、ここに行くといいかもね。
このイスラム食堂のメニューは、店名のとおり牛肉麺とギョウザのたぐいだけど、
その手の中華料理を安心してイスラム教徒に紹介できるという意味では、大変貴重なお店でもあると思う。
料理自体は、こんな感じで、讃岐うどんやきしめんのような麺に味のついた牛肉が載っている感じ。
清燉(qing1dun4)というあっさり味のものを注文すると、かなり薄味のものが出てくる。
店内の調味料で味を濃くして食べてね。
店内に、こんなふうなアラビア語もあって、中華世界の中にイスラムを見つけるのは何とも不思議な気持ちになるのは、偏見か?
ハラルフードという意味では、もしかしたら、素食レストランもハラールと言えるか?――とも思うんだよね。
素食レストランは仏教の教えに基づいていて、
仏教徒の中でもアルコールを飲まないという教えもあるわけで、
肉なし、アルコールなし、海産物もないので貝もなしということだよね。
詳しくはお店の人に聞いてみてね。
イスラム食堂自体はそれほどメジャーなものではないけれども、このお店以外にも存在する。
ちなみに、この清真黄牛肉麺館(台北市延平南路23號)のお店の隣には、
張家清真黄牛肉麺(台北市延平南路21號)というお店があるんだけど、
実は、この2つのお店はもともとは一つのお店だったんだって。