中山室とは、軍の中の遊びの部屋の名前のことだよ。
中山室=娯楽部屋なのは軍の中だけであって、一般的な娯楽部屋を中山室というわけではないよ。
軍事施設だけでなく、軍艦の中にも存在する。
中山室は娯楽のための部屋なので、娯楽のための道具が置いてある。
娯楽の道具といっても、どういうものがあるかは場所によって違うかもしれない。
ただ、娯楽といっても、アダルトビデオとか、ヌード雑誌とか、その手の娯楽ではないみたいだ。
ちょっとこちらがよっている資料が古いのだけれども――カラオケ、ビデオデッキ、ゲーム機、CD・カセットデッキ、レーザーディスク、プロジェクター、将棋、フリスビー、バスケットボール、バレーボール、ケーブルテレビ
――などなど、こんなものがあるみたいだよ。
バスケットボールができる中山室とはどのぐらいの広さなんだ?と思うかもしれないけど、
中山室の部屋の中で遊ばなければならないということはないみたいで、
例えばボールとかは中山室に保管してあって、遊ぶときは外でということもあるよ。
中山室でいつでも遊べるというわけではなくて、休みの時に遊ぶということみたいだよ。
台湾観光の中で、世界でも珍しいであろう、「これはすごい!」というものの一つに、軍事拠点跡を観光できるということがあると思う。
実際に台湾の軍事拠点を観光地として開放された場所に行くと、中山室というのが見られる。
この手の軍事拠点の案内図を見ても、確かに中山室が存在している。
一例として、南竿島(馬祖)にある鐵堡を取り上げてみるよ。
拠点&その中の中山室はこんな感じ。
下は拠点内部の間取りだよ。確かに中山室があるよね。
(あいにく雨が降っていて現地案内図をうまく撮れなかったので、画像でつくってみました。)
もし見に行く機会があったら、こういう部屋にも関心を持ってみてね。
ちなみに、中山というと、孫文=孫中山を想像するけど、
中山室というからといっても、この部屋が孫文と深い関係があるというわけでもないみたい。