台湾の寺院や祖廟などで願い事を言うことがあるかもしれないけれども、
もしかしたら台湾にいる神様なのだから、日本語よりも台湾の言葉で言ってみたいという思いが出てくるかもしれない。
さて、日本人としてよくありがちな願い事の言い方として、
「神様神様、どうか私の願いをかなえてください、お願いします!!」みたいなのがあるよね。
これを強いて翻訳すると、こんなふうになる。
神啊 請實現我的願望吧!(shen2a qing3 shi2xian4 wo3de yuan4wang4 ba!)
神啊 讓我的夢想實現吧!(shen2a qing3 wo3de meng4xiang3 shi2xian4 ba!)
まず、神様の呼び方だけど、神様ではなく、神よ!みたいな言い方になるのかな。
偉い人には名前の後に「大人」「閣下」をつけると「「先生」と「さん」」では書いたけれども、日本語のように、神の後に「様」に相当する言葉はつけない。
今正面に見える神の名前がわかれば、その名前を唱えることはあっても、やっぱり「大人」「閣下」とかはつけないだろうね。
ただ、こういう漠然とした言い方は現実的にはどうかとおもう表現だよ。
台湾人はより具体的に願いことを言うことの方が多いと思うよ。
日本語でお願いするときも同様だけれども、
神様にお願いする言い方としては、使役型アプローチと自己宣言型アプローチがあると思う。
使役型の場合は、「讓~吧」とすればいい。
どうか希望の会社に就職させてください。
讓○○公司錄用我吧(rang4 ○○ gong1si1 lu4yong4 wo3 ba)
讓我順利找到工作吧(rang4 wo3 shun4li4 zhao3dao4 gong1zuo4 ba)
どうか好きな彼女と結婚させてください。
讓我和○○○結婚吧(rang4 wo3 he2 ○○○ jie2hun1 ba)
どうか志望校に合格させてください。
讓我考上○○大學吧(rang4 wo3 kao3shang4 ○○ da4xue2 ba)
宣言型のときは、「我(一定)會~!」とすればいい。
我一定會被○○公司錄用!(wo3 yi2ding4 hui4 bei4 ○○ gong1si1 lu4yong4!)
我一定會順利找到工作!(wo3 yi2ding4 hui4 shun4li4 zhao3dao4 gong1zuo4!)
我一定會和○○○結婚!(wo3 yi2ding4 hui4 he2 ○○○ jie2hun1!)
我一定會考上○○大學!(wo3 yi2ding4 hui4 kao3shang4 ○○ da4xue2!)
神頼みはどういうときに行われるかといえば、受験とか兵役のくじ引きとか宝くじなどだよ。
台湾では、こう言うときがやっぱり人々が御利益を願う場面なんだね。
ちなみに、台湾では御利益のことは「靈驗」(ling2yan4)と言うよ。
以上書いたことは、個別の宗教的な事情を余り配慮せず、一般的に外国人が言って妥当で通じそうな言い方を書いているのであって、
個別の宗教によっていろいろな言い方があるだろうことはもちろん理解しているし、そのことを否定しているわけではないから、誤解しないでね。