日台の「外交に関する世論調査」のような調査結果より その1

台湾は親日国として知られている、一般的には台湾は親日と言われているなどという話をよく聞くんだけど、
今まで、直接的な親日を示すデータというのがなかったというようなことを「台湾高校生の第二外国語」のコメントとして書いたんだよね。

それの答えになるかどうかわからないけれども、最近、あたかも内閣府の外国に関する世論調査のような日台間の世論調査の結果が、何と日台のオフィシャルな機関から出されたので、それを紹介したいよ。

台北駐日経済文化代表処「台湾に関する意識調査」(2009年4月10日~4月19日)ニールセン社
http://www.taiwanembassy.org/jp/ct.asp?xItem=89730&ctNode=3522&mp=202
PDF版1 PDF版2 PDF版3

財団法人交流協会「台湾における対日世論調査」(2008年11月17日~12月12日)ギャラップ社
http://www.koryu.or.jp/taipei/ez3_contents.nsf/Top/3464680EFC277BE54925759F0037897F?OpenDocument
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詳しいことは上記サイトに行って見てもらえればいいんだけど、
この世論調査、各種で独自の設問があるんだけど、肝心だと思われるものは両方とも含まれているので、似た設問を並べてグラフをつくってみたよ。

なお、このブログは学術サイトじゃないので、すごく乱暴にグラフをつくっているけど、
両方ともサンプルが1000件の電話による世論調査で、サンプルの取り方の違いや若干時期がずれていたりとかもあるので、そのときの社会情勢を確認しつつ、見てね。

「日本に親しみを感じますか?」「あなたは台湾を身近に感じますか、感じないですか。」

「現在の日台関係をどう思いますか?」「あなたは現在の台湾と日本の関係は良いと思いますか、悪いと思いますか。」

「日本は信頼できる国と考えますか?」「あなたは台湾を信頼していますか、信頼していませんか。」

この表を見る限りでは、日台の間はおおむね良好ということだね。
そして、日台で比較すれば、日本人の親台感情の方が台湾人の親日感情よりまさっていると言えるかな。
とはいえ、台湾のデータについてはエリアや世代によって回答にばらつきがあるよ。
台湾でのデータの場合、若ければ若いほど、知的レベルが高い人の方が親日レベルが上がるようなので、
若年者の知的レベルが高い層では、結構高い親日結果が出ている。

ついでに、これはどうでもいいんだけど、似通った質問があったので、載せてみる。

「日本に旅行したいと思いますか?」「あなたは今後、台湾に観光に行きたいと思いますか。」

台湾の方がイエス・ノーだけだったせいもあるけど、どちらかというと日本を旅行してみたい人も多いんだね。

今現在最新情報になっていないんだけど、ついでに「台湾人がビザなしで行ける外国」も見てね。

コメント

  1. gogo

    在台灣會討厭日本人的人應該是非常的少…
    除非是外省人…一直住在台灣卻以中國人自稱的那些外省人…
    幾年前的年輕外省人雖然也會被他們父母影響…
    但現在好像只要是年輕人,都不太會討厭日本人…

    有趣的是,只要是問到台灣人有關政治方面的問題.
    一定是一問三不知…或不能確定之類的答案比較多.

    大部份的台灣人,
    因為覺得政治太複雜.太難懂.所以不想去搞懂.
    所以總統也亂選…
    也不知道選了現在的總統.會離中國越來越近.
    離其他的民主國家越來越遠.
    現在已經被評論為集會受政府限制,
    等到大家發現已經快被中國吃掉時,
    後悔也來不及了吧!

    以後台灣的抗議應該會越來越多吧!

  2. Lily Huang

    最近在寫一個關於我在1941年
    從日本移民台灣的外婆的劇本
    自己調查了一些七八十歲以上
    在台灣受過日本殖民教育的老者

    發現大約八十五歲以上的老者 對於那二戰日本戰敗的歷史
    都顯得非常激動 甚至在我的問卷上 對於某些選項 還特地打叉
    而戰後的台灣政府 因為想極力擺脫日治的陰影
    全力的將我爸媽 直到我這一代的歷史教育 改造的非常徹底

    但當我有一個日本籍的外婆 與唯中國人不可的歷史相衝突時
    她選擇沈默了六十年
    從來沒跟著遣返回日
    有人覺得政治難以理解 與其說
    台灣始終在想為卻又不可為 無法真正作主的邊緣遊蕩著
    我們的認同只好靠故事來抒發
    沒有所謂絕對的救贖存在

  3. イメージではなく具体性がほしいです
    このコメントを書く前にこれと同じ事項についてコメントしたのですが、余りにも文章のミスが多いので、再度直したものを投稿します。
    意図的に書き直したと思われたくないので、前のコメントはしばらく掲示した後消すことにします。

    (gogoさんへ)
    こんにちはszyuです。コメントありがとうございます。

    台湾で日本人を嫌う人はとても少ないはずだ。
    外省人でなければ……台湾にずっと住んで中国人と名乗るような外省人……
    数年前の若い外省人には彼らの父母の影響を受けていたこともあったが、
    しかし、現在は若い人であれば、日本人がそれほど嫌いではない。

    興味深いのは、台湾人に政治的な問題について聞けば、
    きっと知らないとうそぶくか、確たる答えを出せないことが多いことだ。

    大部分の台湾人は、
    政治がとても複雑で、わかりにくいと思っているから、わかりたいとは思わない。
    だから、総統選もああなった……
    現在の総統を選出すれば、中国とますます近くなり、
    ほかの民主国家とますます遠くなることも知らなかった。
    現在はもう集会が政府の規制を受けると言われている。
    中国に食われてしまうと気づいてから
    後悔しても間に合わない!

    今後、台湾の抗議はますます多くなるに違いない。

    ――ということですね。
    日本にもこの手の論調を読むことがありますが、実情はどうなのか、もう少し具体的なもので示してみてください。このブログは個人ブログなので、大上段に構えた話よりかは、より個人のエピソードを書いてもらった方がうれしいです。

    それから、出自をもとに相手の思想に対してステレオタイプを持つことは、私自身は余り好きではありません。
    もし御指摘のような反日的な外省人というステレオタイプがつくりたいのであれば、もう少し世代なども示して丁寧に説明してもらった方がいいかなと思います。台湾の若い世代にはそれほどまでに外省人純潔主義のようなものはないのではないかというのが私が考えるところです。外省人も台湾の中で「混血」していっており、外省人とか本省人という概念だけではなくそれぞれの個々人の異なるバックグラウンドにあわせてアイデンティティーが形成されているように思います。したがって、そこの中に外省人=日本嫌いという要素がどこまであるのかは私にはよくわからないのです。
    かつてのことはよく知りませんが、現在はgogoさんも御指摘のように若者の日本への関心は外省人だからとではなく一くくりにまとめられますよね。したがって、実は外省人とか本省人とか語ることをせずとも台湾人の感性についての説明はできるんじゃないかと思いました。

    ついでに、過去にこういうものも書いたことがあるので、リンクを張っておきますね。
    「台湾の民族構成」http://umesakura.jp/20050503233052.html
    「「我是中國人」という歌」http://umesakura.jp/20060420223659.html
    ☆☆☆