中国語の一人称は「我」(wo3)だよね。
日本語のように、一人称を指す言葉がたくさんあるわけじゃなくて、せいぜい自分の名前も一人称として代替できることもあるぐらいなんだけど、
ある一定の緊張した上下関係が存在する中で目上の人と話をするとき、自分のことをへりくだるような一人称を立てることもある。
そのときは、自分の職とか身分を言って代替するよ。
例えば、軍の中では、個人的な感情や私情がまじるというニュアンスを避けるため、上官に対しては「我」を言わないことがあるよ。
こんな場合、目上の人と話すときには、自分が後輩なので、「我」のかわりに「學弟」(xue2di4)、「學生」(xue2sheng1)、「士兵」(shi4bing1)と言う。
この一人称は自分の身分によっても違うわけで、職業軍人同士では「學弟」(xue2di4)、軍事学校の人は「學生」(xue2sheng1)、兵役の人は「士兵」(shi4bing1)と言ったりする。
そして、これら一人称単語の後に番号がつけたものを自分の名称として言う。この番号とは、組織の中で便宜的につけられた番号で、そのときによって番号は変わってくる。
例えば、番号が120番の人とかだったら、「學生120」(xue2sheng1 yao1liang3dong4)とか言うよ。
数字の読み方については、「数字の読み方&数の数え方」を見てね。
あるいは、ある程度の師弟関係が成り立つ場合、師匠と弟子の間で、「我」のかわりに「學生」(xue2sheng1)、「弟子」(di4zi)、「徒弟」(tu2di4)と言ったりすることもあるよ。
これらの表現は、たまにドラマとかでも聞くことがあるかもしれないね。
これらは、日本語で言うところのいわゆる謙譲表現の範疇に入るのかな……
いずれにしても、別に外国人が覚えておくべきことでもないし、多分使うことはあり得ないかな。