「先生」と「さん」

とても基本的な話で申しわけないんだけど――
中国語での「先生」(xian1sheng)というのはteacherの意味での先生や教師を指しているのではなくて、
「~さん」というのと同じ意味、また男性をあらわすミスターの意味なのだ。

なので、「田中先生」と言われれば、そこには一般的には職業的な意味はなくて、
田中さんという「田中」という人物のことを示していることになり、
「先生」という言葉によって、田中さんが男性であることがわかるのだ。

女性の場合は、一応このブログは「年軽人的事情」を旨として書いているので、「小姐」(xiao3jie)と言うということにしたい。
ほかのバリエーションとして「夫人」とか「女士」もあるよ。

ただ、これは我々が外国人だから、人を呼ぶときにこういうことを言うことを考えるわけだけど、
実際の台湾人の間では、「台湾人の友達の呼び方」で紹介したように、めったに使うものじゃないみたいね。
「先生」は、見知らぬ人に対する呼びかけの言葉として使うぐらいなのかな。

あとは、「さん」があるんだったら「様」があるだろうという気がするよね。
これは、強いて言うなら「大人」(da4ren2)、「閣下」(ge2xia4)なんだけど、
こういう言い方は、本当に本当に偉い人に表現する言い方であって、これを友達レベルでやっていたら冗談かと思われると思うよ。

それから、発音としては、多分日本の中国語の教材だと「先生」(xian1sheng)で、「生」は軽声なんだけど、
実際のところは、ここは軽声で読まずに「先生」(xian1sheng1)と言ったりするんじゃないかな。

書いているうちに長くなったので、次回に続く。