台湾には「大同電鍋」という有名な電気炊飯器がある。
これが何しろレトロなので紹介したい。
早速だけど、ちょっと大きいので寝かせて撮影してみた。
この電気がまは赤だけど、ほかに緑があるよ。厳密に言えば、朱色とウグイス色という感じかな。
このタイプの電気がまだと日本円で約5000円ぐらい。
コンセントには、125V10A990Wと書いてあって、日本とコンセントの形状は同じだよ。(「台湾のコンセントとプラグも見てね。)
私の家(日本)で問題なく使えた。
基本的な機能としては、炊飯と保温だけなんだけど、
この2種類の機能によって炊飯、蒸し器、煮込みなどをすることができる。
だから、これは御飯を炊くという以上に幅のある調理器具と考えた方がいいかもね。
米を入れて炊くための内側の容器(内鍋)はこの電鍋についていたものなんだけど、日本の炊飯器と違って、しっかりとはまるというわけじゃなく、すかすかなので、いかばかりか心もとなく感じる。
ただ、しっかりはまってしまうと、本体と内鍋の間に水を入れて蒸し器として使うことができないので、こうなるしかないのだと思うし、つまりこれは、この内鍋だけでなくて別の容器を入れて蒸したり温めたりすることができるということなんだろうね。
ふたは、上から載ってかぶさるようなものが1つで、うちぶたはないよ。蒸し器として使うときは、このふたをずらして使うんだろうね。
この大同電鍋、どこかで見たことがあるかもしれない――東芝の自動式電気釜にそっくりなんだね。
もともと東芝の合作相手が大同公司だったということだから、オリジンが同じものであっても当然か。
でも、さすがの東芝でも、ホームページ上では、自動式電気釜は歴史コーナーなんて場所で紹介されていて、こういう炊飯器はもう歴史の中のものなんだよね。
でも、この大同電鍋は、普通の台湾の家庭にはよくあるものであって、
今現在であっても、台湾の留学生は海外に持っていくことを考えるんだろうし、台湾人の嫁入り道具になりかねない存在なのだ。
どうしてこのスタイルのまま、そのまま台湾人に受け入れられているのか。
やっぱりそれは、蒸し器とか温めとしての用途が普遍的に温かい食事を求める台湾人のニーズと合致したから、
これがいまだにこのレトロな形でもって未来を迎える一因になったんだろうと思うよ。
ちなみに、大同公司は日本にも拠点を持っているみたいなんだけど、
大同株式会社は大同電鍋を売っているわけじゃなくて、もっとハイテクな商品を売っているみたいだよ。