春聯という旧正月飾り

台湾の春節の時期のことはいまいちわからないので確たることは言えないんだけど、
中華圏に行って、住居の門や入口のところに赤い紙が張られているのを見たことがないだろうか。
あれは「春聯」(chun1lian2)というもので、縁起物の張り紙だよ。

余りいい写真じゃないけど、確かによくよく見ると入口のところに春聯が張ってあるのがわかる。
 
いずれも金門の写真。もっといいものが入手できたら、そのとき更新します。

春聯は自前でつくるというものではなくて、一般的には印刷されたものを購入する。
市場、スーパー、文房具屋さんなどなど雑貨を取り扱っているところであれば、探すことはそんなに難しくないよ。
春節近くになると春節関連の縁起物を扱う露店も登場するので、そこで購入することもできるよ。

台湾で購入した春聯の写真を撮ってみた。これは3分の1に折られたもの。
この春聯セットには、御丁寧に、どこにどの文言の春聯を張るかという黄色い紙が入っている。

いつも撮影している方法では長過ぎて撮影できないので、壁に貼ってみた。
上、右、左と張るので、3種類あることになる。真ん中のものが上に来るもの。

写真のものでは商売繁盛を祈願する内容になっているようだけど、
春聯に書かれる文言は、それぞれ違っているよ。
文字についてはいろいろなバージョンがあるようなので、
例えば家内安全がよければ、そういう文字の春聯を買えばいいんだよ。

春聯は春節が始まる前に張るよ。
普通はドアを挟んで上、右、左に張るんだけれども、ドアのところにそういうすき間がなければ、ドアとかに張っちゃうのかな。
春聯には後に両面テープがついているものもあるけれども、普通はセロハンテープで張るのだと思う。
こういうのを張っても、台湾の大家さんは怒らないんだね。

そして、日本の場合には、7日目には飾り物をとってしまうけど、
春聯は春節が終わってもはがさない。どうも自発的にはがすようなものではなさそうで、むしろずっと張っていてもいいような感じみたいね。

縁起物については、「招財進宝という文字」「元宝という飾り物」も見てね。