台湾のそぼろとでんぶ

台湾の主食は米。
今はジャポニカ種もインディカ種も食べるんだろうけど、
米であるからには、やっぱり御飯のお供というのはある。

ちょっと写真が古くなったんだけど、
ずっと前に台湾を旅行したときに写真におさめた台湾人の御飯のお供であろう豚肉のそぼろとでんぶを紹介するね。

豚肉のそぼろだよ。
そぼろは「滷肉」(lu3rou4)というよ。

台湾では、肉でそぼろということになると、鶏そぼろよりも豚そぼろの方が多いような気がする。豚そぼろの方がラードの味がおいしいからかな。
日本のそぼろだと、肉と調味料で炒めてつくる感じのものもあるけど、
台湾のものは、どちらかというと煮物かな。肉ジャガをひき肉でつくったものを想像するといいかもしれない。
台湾のそぼろは、ひき肉のほかにも何やら細かく刻んだ具材も一緒に入れることもあるよ。
ネギ、シイタケ、サクラエビとかがじゃんじゃん入っちゃうんだね。
それとともに、ゆで卵を投入することもある。こうなると卵のそぼろを横に添える必要はない感じがするね。

豚肉のでんぶだよ。
でんぶは「肉鬆」(rou4song1)というよ。

台湾では、肉ででんぶということになると、豚肉でつくられたものの方が多いような気がする。
牛肉、鶏肉とか、もちろん、魚からつくられるものもあるよ。
日本のものと違って、でんぶの色は茶色いわけで、ピンク色ではないし、
味にしても、妙に甘いあの味ではなくて、甘辛いよ。
一見して、これが何なのかはにわかにはわからないかもね。
とはいっても、ノリ巻きの中にこの豚肉の茶色のでんぶが入っていることがあるようなので、ノリ巻きを食べながら、これはもしかして――と思うかもしれない。
でんぶ単体だけではなく、ノリやごまが入っているタイプもあるよ。

そぼろの中国語「滷肉」の書き順を知りたい人は、「日台の標準的筆順の違い その1」も見てね。

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