「什麼」の発音

「什麼」(shen2me)といえば、5W1Hを占める大事な言葉で、初心者でも知っていると思うけど、
以前は「什」の発音は「she2」で教えていたので、実は、「什麼」(she2me)と言う台湾人もいるよ。
テキストにも――アルファベットの方は「shen2me」となっているけど、注音では実は「she2me」と書いてあるのだ。下の「身體」の注音と比べてみてね。

だから、日本人が聞いているとき、「シェンマ」ではなく「シェマ」と聞こえてくるときは、それは / shen2me / ではなくて、もともとの台湾人話者が / she2me / で言っているかもしれないということだ。
ということは、ネーティブスピーカーが流暢に話している最中に / shen2me / なのか / she2me / なのか、そこに / n / があるかどうかはそこまでこだわる箇所ではないということなんだね。
私個人としては、どうも「shen2」と発音するとき、最後の音が「n」だし第二声ということもあるので、最後の「n」の発声に相当力が入っていってしまうんだけど、実は、ここはもっと軽い感覚で発音していても問題はないということなんだね。

ちなみに、「什麼」の声調については、/ shen3me2 / とかに聞こえる場合もよくあるよ。

それから、私の今使っているXPのパソコンのウィンドウズ標準の繁体字中国語の入力システムでは、「shenme」と入力しても「什麼」が出てこないんだよね。
これも、「sheme」と入力すると、あっさり文字が出てくる。

これは「什麼時候」「為什麼」でも同様に起こる現象で――
つまり、「什麼」「什麼時候」「為什麼」などのシリーズは多かれ少なかれ「she2」「shen2」の揺れが存在しているということかな。

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