台湾人と正座 その1

台湾人が日常的に正座することは、絶対にない。
正座というのを辞書で引くと「正坐」(zheng4zuo4)になっていたりするけど、これはきちんと座るという意味であって、日本人が言いたいところの正座ということを意味しているわけではないんだよね。

だから、台湾人に本当に正座をさせたいときは、日本人は正座をするということはよく知っていることを利用して、日本人がやっているように座れと言った方がわかりやすいと思う。
台湾にいても、時代劇とか、漫画やアニメなどのメディアから、日本人が正座していることはよく見知っているんだよ。

祖廟などではお祈りしている人を見ると、ひざまづいてお祈りできるようなクッションが置いてある場所もあるけど、
実際にそこでは台湾人はひざを曲げてお祈りするのであって、正座するわけじゃないんだよね。


参考までに、写真を載せてみたけど、写真に座っている人は座禅ではない足の組み方、あぐらをかいているんだよね。
あぐらのことは「盤腿」(pan2tui3)というみたいで、正座したい場面で座る座り方は、むしろあぐらが選ばれるのかな。
日本だと、女性が公衆の面前で座るときにあぐらをかくことは相当抵抗があるけど、台湾の女性は余り気にしないのかな。

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