祖廟や墓所施設の中に入ると、何か派手な古新聞のようなものが積み上がっていることがある。
これは紙でできたお金であって、売り物だよ。
こういうものを燃やして、御先祖様や神様にお金を届けるということみたいだ。
台湾では、「冥紙」(ming2zhi3)、「紙錢」(zhi3qian2)と言うよ。
紙銭セットは、古新聞みたいにひもでくくってあったり、袋に入っていたり、箱に入っていたりする。
随分ど派手な色だね。
試しに古新聞みたいな紙銭セットを買ってみたよ。
A4とかA5ぐらいのサイズで、すぐにはお金と想像できないような大きさだと思う。
お金といっても、大小さまざまな形のものがセットになっている。
派手なものが多くて、とても死者を弔う厳粛さとは乖離しているようなグッズの気がする。
紙銭は以上のこういう伝統的なタイプだけじゃなくて、現代的なお札に見立てたものもあるみたい。
それらには、紙幣発行体として「冥通銀行」「冥国銀行」などと印字されているみたいで、遊び心が満載だ。
紙銭セットは、祖廟とか、祭祀用品を扱う店で買うことができるよ。