台湾人の合格祈願

台湾人が合格祈願をするときはどうするかといえば、
何か特別なことをするわけではなく、ほかの願い事同様、その都度祖廟に行って神頼みをするのだと思う。
祖廟には我々が興味を引くようなアイテムがいろいろあるけど、合格絵馬のようなものは見当たらないわけで、日本の神社などでの習慣になれていると、何かが足りない気がする。

しかし、台湾の祖廟施設で、日本人が想像しがちな合格祈願ができる場所を見たので、それを載せてみる。
なお、このような場所は、どこの祖廟にも、祖廟のどの神様にも置かれているわけじゃないし、台湾人がみんなこういうことをやる習慣があるというわけではないよ。

まず、祭壇のところに写真のような箱があれば、そこに受験票などのコピーを入れて合格を祈願するというものだ。
 
箱に受験票のコピーを入れるときには、神様に自分の受験番号を教えるなどのお祈りもする。
これらの箱に入れられる受験票は、受験における競争度などから考えると、大学入試とか公務員試験とかのものが多いのかなと思う。
祭壇の上にある奇妙な形の木片が気になったら、「台湾のおみくじの引き方」も見てね。

それから、これは台南の赤嵌樓の文昌閣の中にあったもの。
ここは、文昌帝君なる出世の神様を祭っているんだよね。

日本のお守りのような、絵馬にしては小型で縦型の板がかかっている。
各人が絵馬のように板にメッセージを書いたり、絵馬のような板に受験票を添えたり、お守りの袋に受験票を入れるなりして、合格祈願をしているようだ。
こういうのはほかの場所では見たことがないから、上記のもの以上に物すごく特殊なものを見ているのだと思う。
これらの絵馬のような板やお守り袋のようなものを買おうと思ったんだけど、すぐそばで売っていなかった。どこに売っているんだろうね。

以上2つの台湾人の合格祈願が日本人の合格祈願と大きく違うところは、
台湾人は受験票を持参の上、合格祈願をするということで、日本人よりもよりリアルに神頼みをしているということかな。
そして、それはつまり、合格祈願は受験票が届く試験日が迫るときにしなければならないということだよね。

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