台湾の中国語検定

日本で受験できる台湾の中国語検定は「華語文能力測驗」(Test Of Proficiency-Huayu)があるよ。年間3回ほど試験が行われているようだ。
「華語」というのは中国語という意味で、シンガポールとかマレーシアとかの華僑の人たちはmandarinのことをこういうふうに言ったりする。
この試験、日本語訳では中国語能力試験というらしいんだけど、つまり、この「中国語」とは台湾語ではなく、いわゆる国語の試験だということがわかるよ。

試験のレベルは「基礎」(入門)、「初等」(初級)、「中等」(中級)、「高等」(上級)の4レベルがあるよ。
どのレベルを受けようかと困るときは、「HSKとの比較」というのを見ればいいね。
このレベルに達していない場合は、「基礎」を選ぶんだろうね。

HSKのことがわからない場合などは、ネット上での模擬試験問題があるから、國家華語測驗推動工作委員會のホームページにアクセスして、これで確かめてみるのが一番だと思う。
ただ、「初等」がどうしても「Could not restore question sessions」となってアクセスできなかったんだよね、どうしてだろう。
いずれにしても、これで実際にどういう問題が出るかという傾向もわかる?

この華語文能力測験は、試験時間はレベルによって違っていて、80分―110分。
問題は全部で80―120題。全部4択マークシートで、記述はない。
ヒアリングが3分の1以上2分の1程度を占めるよ。

ネット上で閲覧できる問題文の見本は繁体字中国語なんだけど、試験時には簡体字中国語を選択することもできるので、簡体字中国語&中華人民共和国の中国語を勉強してきた人が文字で困ることはないはず。
ただ、ヒアリングは台湾の中国語になるわけで、そこに若干の中国語の差を感じるかもしれないね。

ちょっとこの内容とは違うかもしれないけど――「台湾国語と大陸中国語の差 その1」「台湾国語と大陸中国語の差 その2」も見てね。

コメント

  1. ひろ

    もし知っていたら教えてほしいのですが、繁体中国語を学べる大学ってあるんですか?私は高校生なので、大学のことについて調べているんですがなかなか見つからなくて困っています。HSKのことは知っていましたが、繁体中国語の試験があることは知りませんでした。
    このサイトは開く度に新しい発見があってたのしいです。

  2. 台湾も一つの選択肢ですね
    (ひろさんへ)
    こんにちはszyuです。コメントありがとうございます。
    繁体字で学べる日本語の大学ということですと、ちょっと私にはわかりません。力になれなくて、済みません。
    民間の語学学校では繁体字で学べるところはあります。そういうところに行くというのではどうですか。
    あとは、簡体字で勉強することになったとしても、余り軽声を多用せず、「兒化」も余り覚えない方がいいかもしれませんね。繁体字への切りかえも比較的簡単にできます。
    興味があったら、こちらも見てください。
    「台湾の中国語と兒化」
    http://umesakura.jp/20071130231209.html
    ☆☆☆

    (へインさんへ)
    こんにちはszyuです。情報、ありがとうございます。
    やっぱり留学となると、一番の心配はお金なのかな。(昨今は安全なのかもしれませんが……)
    ちょっと見しかしていないので相当無責任な情報かもしれませんが、台湾と中国、留学費用自体は意外に差がないように見えます。中国でも、クオリティーを求めるとおのずと費用も高くなるようですし、予算面で見ても台湾で語学の勉強するというのも遜色ないと思います。実情はどうなんでしょう。

    ところで、へインさんは台湾人ですよね?。模擬試験を受けてみて、もちろん、試験は全問正解でしたか?
    ☆☆☆

  3. へイン

    確かに台湾人です
    あの試験のシステムはちょっとおかしいから全部やってません
    あまり難しいと思わないけど曖昧な問題は一つの答えと限らないような気がします
    試験で「東西」に関する由来は初めに聞いて勉強になりました

  4. へイン

    間違えているかもしれません
    あの試験のシステムはちょっとおかしいからまだ全部の問題を解いていません

  5. 確かにちょっとおかしい
    (へインさんへ)
    こんにちはszyuです。コメントありがとうございます。
    読む込むのに時間がかかりますが、問題を全問解いてみることができたことはよかったなと思います。ただ、やっぱり初等は全然読み込めないんですね。私にとってはそこが一番大事だったのですが……
    ところで、参考問題集を調達することができました。日本語での案内も出ていますが、これは日本から購入するのは難しいようですね。台湾に頼る人がない人にはネットでの模試が唯一の手段になりそうです。
    ☆☆☆

  6. ひろ

    ヘインさん、szyuさんコメントありがとうございました。
    お礼遅くなってすいません。
    調べていただいたサイトなどを参考に一ヶ月ほど考えてみました。
    結論はまだでていませんが、高校の先生と相談することでこれから自分がしなければいけない事が少しずつわかってきました。
    ①台湾を勉強する理由を明確にする。
    ②将来のこと。
     経済的、政治的、教育など、どのように台湾と関わっていくか。それとも、関わらない仕事をするのか。
    と、こんなことです。
    とくに、②については悩んでいます。
    台湾と関われる仕事って何があるのか、何が必要とされているか見当もつきません。
    これから、このブログなどを参考に考えていくつもりです。

    本当にありがとうございました。