台湾の選挙と立候補者の番号

台湾の選挙で特徴的なことは、数字が前面に出た選挙宣伝が多いことなんだよね。
どの選挙材料でも、選挙活動中のものには候補者名とともに立候補者に振られている番号もあわせて表示される。
その番号情報は投票用紙を初めとする立候補者の順番になる大事な番号なんだ。

立候補者に振られる番号は、先着順で決まるのではなくて、候補者が出そろったところでくじ引きをして決定する。
くじ引きの際、候補者がいない場合は、選挙管理委員の人が代理でくじを引いてくれるようだ。
その選挙区で立候補者が一人であっても番号は振られて、その番号は1になるよ。

くじを引いて、いわゆるラッキーナンバーになれば、うれしいだろうし、
逆に、4などの番号を引いてしまうと、縁起が悪い感じがするよね。

番号が決まれば、その番号をポスターやのぼりなど、あらゆるものに番号を印刷し、街宣車で放送し、有権者に自分をPRする材料にする。
もちろん、各陣営はあらかじめポスターやのぼりを出していたりするんだけど、そのときには番号はついていないよ。
偶然にも番号がついていないものを見つけたので、載せておくね。

なぜこんなにも番号を強調しているのか――、私自身としては、記号式の台湾の選挙において、どんな有権者でも手っ取り早く暗記してもらえそうで投票用紙にも掲載されている情報は恐らく立候補者に振られる番号だから、それを覚えてもらうように数字をたくさん表記しているのかと思っていたんだけど、台湾の有権者は日本の有権者よりも総じて投票したい立候補者についての知識をそれなりに持っているようなので、その番号を気にするのは、有権者より、むしろ立候補者の方なんだって。

台湾立法選挙の投票方法」も見てね。

Comments are closed.