台湾の時報

台湾人が正確な時間を知りたいと思うとき、
今はインターネットもあるし、テレビでも時計が出てきて時報を流したりするし、
ちょっと変わった人は日本の電波時計を調整して使っている人もいるかもしれないけど、

日本と同じように、台湾でも時報ダイヤルがあるから、そこにかければいいよ。
ダイヤルは日本と同じ117だよ。
もし日本からかけたければ、国番号886を追加すればかかる。
台湾では「時報」とは言わずに「報時」というよ。

アナウンスの仕方は、まあ日本と同じような感じかな。
「下面音響○點○○分○○秒」(xia4mian4 yin1xiang3 __dian3 __fen1 __miao3)という。
ちょうどのときは、別に「ちょうどをお知らせします」みたいには言わずに、素直に「零秒」(ling2miao3)という。

日本も台湾も、時間の言い方は12時間制を使っているようだけど、
日本だったら、「午前○時」「午後○時」いうところ、
台湾ではそのまま数字を読むだけだから、その時間が午前か午後かは電話の情報だけではよくわからない。

時報が流れて10秒ごとに時間を教えてくれることは同じだけれども、時を刻む音の出方も違うよ。
日本の場合は、常に背後で1秒を刻むピッピッと音が流れ、10秒ごとにポーンという音や、30秒やちょうどの時間にはピッピッピッポーンと特別な音が出たりするけど、
台湾の場合は、その時間を知らす音だけ、正報音1音だけが妙に大きくポーンと聞こえてくるだけだよ。

こういうことがあると、時間合わせをするときの心持ちが違うような気がする。
日本の場合はアナウンスが結構長いから、それをまともに聞いているとあっという間に合わせたいと思っていた時間に至ってしまって焦るけど、
台湾の場合は、アナウンスが短いし、予報音は一切聞こえないから、音が鳴るまでにつかの間の時間の空きがあるんだよね、合わせたい思っている時間にはちゃんと合わせられるのか、若干の緊張感があるね。

ちなみに、時報117と何げに間違えやすい、天気予報177だけど、
台湾では天気予報は166か167をダイヤルするよ。
2つの番号があるのは言語の違いなんだって。166は北京語で、167は台湾語・客家語なんだって。
天気予報は2言語対応だけど、時報は国語だけだよ。

余り関連性がないけど、言語については「台湾語と国語をめぐる勘違い」も書いてみたので、見てね。
電話番号の言い方については、「数字の読み方&数の数え方」も見てね。