台湾の健康歩道と足裏マッサージ

台湾にはそれほど公園がないのかもしれないけど――
台湾の公園に行くと、「健康歩道」(jian4kang1bu4dao4)という、歩道部分に丸まった石を敷き詰めて、そこを素足で歩くことによって足裏の血行を促進できる道がある。

こういう道を歩くときは、とりあえず靴を脱いで、はだしなり靴下を履いた状態になって歩くんだろうね。
普通の台湾人は公園に行くときに靴なんて履かないでサンダルで行くんだろうから、サンダルを脱いで歩き始めればいいのだ。

写真の場所は高雄の澄清湖なんだけど――結構この健康歩道は長いよ。
根性で歩いたんだけど、さすがに途中で足が痛くなってきたので断念した。
この道を全部歩いたら、血行促進よりも足を痛めそうだ。
 

目下のところ、このような健康歩道のブームは過ぎていて、
これを全部歩いたからといって健康が劇的に回復するわけでもなく、かえってけがするということも背景もあって、
健康歩道造成も下火になってきている。
ただ、もともと足裏を刺激することで健康を維持するという考え方をする台湾人ももちろんいるわけで、
そういう人たちは、こういう健康歩道も歩くのだろうし、靴底がでこぼこしていてつぼが刺激されるサンダルを履いたりもする。

ちなみに、台湾旅行のガイドブックとかツアーパンフレットとかでは、台湾での足つぼマッサージというのは定番中の定番、ごくごく当たり前のことだから、さぞかし台湾人は毎日のように足つぼマッサージをしに行っているんだろうな、うらやましいなと思うかもしれないけど、
普通の台湾人は日本人が思っているほど足つぼマッサージに行かないと思うよ。
マッサージは風俗業というイメージがあって、日本ほど大衆化していない部分もあるかもしれないし、
あとは、自分たちの所得を考えると、そのお金をかけてまでわざわざ足つぼマッサージには行かないということがあるみたい。