台湾の封緘紙

あけられるものや移動できるものを封緘、封印して、勝手に開閉していないかをチェックするために紙を張ることがある。
この紙のことを「封條」(feng1tiao2)というよ。

一応画像もつくったよ。実物では縦はA4サイズぐらいある。結構でかい。

これはあくまでの一例だよ。
つまり、我々としては、こういうのが張られていたら、間違っても紙を破って勝手にあけちゃいけないということだよ。

こういうのはどこで売っているのか定かではないけど、
大きな文房具屋さんや台湾の軍の近くの雑貨店で買えると思う。
というのは、軍の中ではこういう封緘活動というのは日常的に行われているからだよ。

武器弾薬庫の部屋の扉や棚の扉や武器弾薬の箱とかにこの「封條」を張るんだよ。
「封條」には当該機関のでかい印を押し、日付をつける。
もっと厳密なときには、「封條」に記載する日付のほか、担当者や責任者のサイン及びそれを記載した日時を記入することもあるよ。
裏にノリを塗って張って封緘するから、だれかがあければ、おのずと紙が破れて形跡がわかるというものだよ。
ちなみに、武器弾薬庫の封緘は毎日更新される。

学校とかでも、休みの期間の前にこのような封緘行為をすることもあるよ。
ちょっとしたセキュリティー対策だね。

封緘紙というのは日本にもあるものだろうと思うけど、小物に張る封緘シールではなくて、大がかりなものに封をする封緘の紙は余りしないんだろうと思うんだよね。
台湾人が街角を歩いてこういう封緘をよく見るわけじゃないけど、上記の軍や学校のほかにも、裁判所による差し押さえとか、検察による押収とか、選挙時の投票箱とかふとしたところで見ることができるんだって。

「封條」に書く日付、台湾の民国表記については「台湾の元号」「日台年齢元号早見表をつくってみた」も見てね。