擬声語と成語 その2

台湾人は擬声語は概念も含めて関心が薄いけど、別の表現手法として成語というのがあるよということを「擬声語と成語 その1」で書いてみたんだよね。

成語というのは、大抵が昔の故事から引いてきた言葉で、圧倒的多数が四字熟語で構成される。
故事成語というと、我々日本人は四字熟語じゃないものもあるじゃないかと思うけど
例えば、蛇足は「畫蛇添足」(hua4she2tian1zu2)、杞憂は「杞人憂天」(qi3ren2you1tian1)といったりするので、
日本語で2文字であっても、台湾では4文字なんだよね。

この成語というのは、形容詞や副詞として用いられるような表現力の高い言葉で、
台湾人はこれを結構覚えていくことになる。そして、会話や作文などで使っていくのだ。

例えば、日本語として「雨がザーザー降っています。」という言葉があるとすれば、
「大雨」(da4yu3)という言い方もあるけど、やっぱりもっと表現を追求するわけだ。
「嘩啦啦地大雨」(hua1la1la1 de da4yu3)というふうに、擬声語「嘩啦啦」をつけたり、
「傾盆大雨」(qing1pen2da4yu3)というふうに、成語そのもので表現したり、
「嘩啦啦的傾盆大雨」(hua1la1la1 de qing1pen2da4yu3)というふうに、擬声語+成語を使ったりするのだ。

擬声語と成語では、恐らく成語の方が表現として優先されるけど、擬声語もあれば使えなくはないし、それも加えればより深みのある表現ということになるのかなと思う。多分擬声語はそういう存在なのかなと思う。

長くなったので、次に続く。

四字熟語については、「台湾のしりとり」も見てね。