台湾人と正座 その2

台湾人は、一般的には正座しないし、地面に座ることはお行儀が悪いという感覚だから、余り地面で何かすることはない。
ただ、正座はしないものの、ひざを曲げることで日本の正座でやることと似たような行動はするんだよ。
例えば、神様や御先祖様へのお祈りがあることは、「台湾人と正座 その1」でも書いてみた。

このほかにも、「罰跪」(fa2gui4)という、ひざを曲げたまましばらく反省させるという体罰もある。
日本でいうところの、廊下で正座させたり、教室の後ろで正座させたりするのと似たものだと思う。
正座の方が体罰として痛いような気がするんだけど、ひざまずいてそのままキープするのでも十分痛いみたいだ。
もちろん、こういうことが台湾の中で今でもわれているというわけではないだろうと思う。
そのほかの体罰として「しっぺに相当する台湾の体罰」も書いたことがあるので、見てね。

それから、正座というと土下座がすぐに思いつくけど、正座をしない台湾人同士では、こんなことはしないみたいだよ。
もちろん、ひざを曲げて人に対して懇願することはなくはないんだけど、それは懇願や謝り方の一例でしかないよ。
土下座するという行為自体は、日本の時代劇やドラマなどで見ているから知っていると思うけどね。
したがって、例えば台湾人に本気で懇願や謝罪したいとき、土下座がないのであればどうやってそのポーズを見せればいいのかと思うけど、それは、土下座のような対的懇願&謝罪のポーズをまず見せるという発想はしないで、謝る相手に対する行動がいかんで懇願や謝罪を示していくという現実路線をとる必要があるということだよ。

台湾人の住居内生活」も見てね。