台湾の中国語検定を東京で受験してみた その3

台湾の中国語検定「華語文能力測驗」を東京で受験できるということで、試験会場に行って試験会場に集まった人の少なさに驚いたというところまでは、「台湾の中国語検定を東京で受験してみた その1」「台湾の中国語検定を東京で受験してみた その2」で書いてみたんだよね。

試験会場の建物内に入っていたんだけど、実際に試験をする席に着けたのは受験開始10分前だった。
そこで指定された座席に座って、身分証明になるものを見せて、ヒアリングテープの音の確認をして、試験はすぐにヒアリング問題から始まった。試験前の心の準備とか、全然なかった。

試験会場で試験を受けたのは私を含めて4人だったんだけど、机上にある試験問題は、ほかの人のものは白いものだったのに、私のだけ黄色の表紙の試験問題が置かれていた。
(試験問題のほかに筆記具も置かれていたんだけど、筆記具については「台湾鉛筆 その3」を見てね。)

試験問題の違いは、試験監督の人の説明によって、私以外の3人の人たちの試験問題は正体字(繁体字)で、私のは「簡体字」だったということがわかった。
そして、ここで初めて、申請表に勉強した中国語が簡体字であるというところに丸をつけたから、こうなったんだということに気がついた。
申請表に、ここで簡体字に丸をつければ試験問題も簡体字になりますよと教えておいてくれれば余計な心配は要らなかったのにね。
もともとこの試験のオフィシャルサイトのオンラインでの模擬問題は100%繁体字での提供であるわけだし、私はこの試験は繁体字で行われるものだと信じて疑わなかったんだけど、簡体字の試験問題が配られていたことは拍子抜けした。

いずれにしても、簡体字中国語の方が日々目にする機会が多い私としては、簡体字で試験を受けられることは朗報であることは確かなことではある。
けれども、表紙を開いて最初に見た問題文は、どう見ても繁体字で書かれていた。そこでまた混乱した。
実は、この簡体字の問題用紙の仕様は、見開きの左ページがすべて繁体字で、右ページがすべて簡体字で書かれていたんだけど、私は見開き左側をずっと見ていて、簡体字がどこに書かれているか、途中まで気づかなかったんだ。
繁体字の試験問題の人たちの場合は、見開き左ページの試験問題が終われば右側を見るわけだけど、私の試験問題は右ページを見ながら、ページが終わったら常にページを繰っていかないといけないわけで、そういう試験問題冊子の構造に慣れてきたころには、ヒアリング問題はほとんど終わっていた。

長くなったから、次回に続く。