以前、「元宝という飾り物」について書いたことがあるんだけど、
元宝は、折り紙でもできるんだよ。
幾つか元宝の折り紙作品をつくってみた。
元宝の折り方には本当に幾つものパターンがあって、特段何か一つの折り方に統一されていくような動きもない。
この写真にある以外の元宝の折り方ももちろんあるよ。
ただ、恐らく台湾人各人が知っている折り方は1パターンか2パターンだと思う。
それは、元宝の折り方は親御さんから子供に伝承していくものだからだよ。
写真では、表が金で裏が赤の両面折り紙で折ってみたけど、
実際にはこんな紙で折らないわけで、金の紙、銀の紙、宗教的な言葉が書いてあるような色紙などなどで折ることもあるし、
折る紙の形も、正方形に限らず、長方形でないと折れないパターンもある。
こうやって折った後、元宝の折り紙は紙銭として燃やすらしいよ。
ただ、紙銭として燃やす以上、1つや2つの折り紙作品ではやっぱり済まないわけで、
元宝の折り紙の作業には、若干千羽鶴づくりにも似た根気強さが必要なのかもしれない。
紙銭については、「台湾の紙銭」「紙銭を燃やす その1」「紙銭を燃やす その2」も見てね。
折り紙については、「台湾人と折り紙」「日本的摺紙文化 (1)」(中国語)も見てね。