台湾の中央銀行は、台湾銀行ではなくて「中央銀行」というんだよ。
台湾のお札を見るとちゃんとそうやって印刷されているよ。
このお札は台湾の中央銀行機関が印刷したというニュアンスではなく、台湾の中央銀行である「中央銀行」が印刷したという意味なんだろうね。
もちろん、台湾銀行という銀行もある。
台湾銀行というと、日本史の教科書で昭和恐慌や鈴木商店とセットで出てくるあの台湾銀行を思い出すかもしれない。まさにその台湾銀行が前身の、台湾銀行なのだ。
あの日本史の教科書の記述から想像できる台湾銀行の未来は相当不安なものだけど、それははるか大昔の戦前の話であって、今の台湾銀行の経営とは全く無関係であることは、強調したい。
現在の台湾銀行とは、台湾で一番規模の大きな銀行、アジアの上位20位には入る大銀行なのだ。
台湾銀行は中央銀行じゃないから、個人の取引もできるよ。
ちなみに、以前の台湾の貨幣は台湾銀行が発行していたんだよ。
それは、中央銀行が台湾銀行に貨幣発行の権限を与えていたからであって、台湾銀行が中央銀行だという意味ではないよ。
今は中央銀行が貨幣を発行するようになって、台湾銀行が発行した以前の貨幣は使用できなくなっているよ。
「ニュー台湾ドル」も見てね。