紙銭を燃やす その2

台湾の紙銭」について紹介してきていて、紙銭は燃やすものなんだということを「紙銭を燃やす その1」で書いてきたんだよね。

それで、いつ燃やすかと言えば、
旧暦の1日目とか15日目、つまり旧暦で毎月1日目と15日は燃やす日なんだね。
そのほか、墓参のときにも燃やしたりするんだよ。
 

紙銭は、束や袋や箱に入っているものを一気に投げ込むのではなく、それをばらして投入するみたいね。
「金爐」のそばには、紙銭を束ねるための輪ゴムが落ちていることでもわかるね。

紙銭を束ねている輪ゴムはそのまま投入しないで、そこら辺に打ち捨てているんだよ。

また、付近にはすきやスコップのような備品が置いてあったりするから、それで全体をならして、満遍なく燃やそうとすることもできる。

紙銭を燃やすときには、何か特定の祈りの言葉を言うわけではないけど、やっぱり神様&御先祖様にお金を送っているわけで、そういう気持ちを持って臨んでいるんだろうね。

このように紙銭にはあの世の人に対する送金のような大事なことなのかもしれないけど、
台湾人の子供たちにとっては、そこまでの発想にはたどりつけず、楽しい火遊びなのかもしれない。
日本では、子供たちのたき火が原因で火事になったという報道がよくあるけど、
台湾の子供たちは、ここで紙銭を燃やせるから、火遊び感覚が楽しめるから、別にこっそりたき火をしなくてもいいんだね。

ちなみに、日本でも、環境ホルモンとかダイオキシンの問題が注目されていたころ、全国的に個人でのごみ焼却は条例で禁じられたりしたけど、台湾では燃やすことはできるんだね。
やっぱり台湾でも、伝統的な側面はさておき、紙銭を燃やすことによる大気汚染について心配する声も一部にはあるんだよ。